指の痛みが起こった時に、何かの病気を疑う人は少ないかも知れません。 多くの人が考えるのが、指の使い過ぎによる関節痛なのではないでしょうか。 しかし、指の痛みは関節痛だけではなく、他に皮膚病や感染症である場合も考えられます。 では、指の痛みで考えられる病気について見ていきましょう。 指の使い過ぎによる関節炎やヘバーデン結節、手根管症候群など 「日常生活で指を使うことが多い。」と言う人は、関節炎やヘバーデン結節、手根管症候群などの病気が指の痛みの原因なのかも知れません。 よく知られている腱鞘炎も関節炎の一種で、腱と腱を包む腱鞘が擦れ合って炎症が起こるものです。 ヘバーデン結節は変形関節症で、主に指の第一関節で痛みが起こります。 手根管症候群は親指から薬指の中指側まで症状が起こり、痛みの他に痺れて感覚が鈍くなることもあります。 親指の付け根が痩せるのも、手根管症候群の特徴です。 冷水に触れると症状が起こるレイノー病 冷水に触れた時に指の痛みが起こる場合には、レイノー病が考えられます。 レイノー病の主な症状として、冷水に触れると指の血管が過度に収縮して血液の流れが滞り、痺れることが挙げられます。 一度症状が起こって慌てて温めたところで、なかなか症状が治まらないことが多いです。 それどころか、時間の経過とともに、血管の拡張が起こって、冷水に触れて白くなった皮膚が赤くなります。 この時に指の痛み、かゆみなどの症状が起こることがあります。 何らかの刺激による皮膚炎 指の痛みの原因として、指の使い過ぎや血行不良以外に、何らかの刺激による皮膚炎も考えられます。 まず、皮膚炎には、寒い時期に酷くなりやすい慢性刺激性の皮膚炎があります。 慢性刺激性の皮膚炎は、水や洗剤などの外的刺激で肌のバリア機能が低下し、指がごわついて炎症や落屑、水泡などの症状が起こるものです。 それから、アレルギー物質に触れることで、湿疹が起こる皮膚炎もあります。 指の痛みには感染症によるものも! 指の痛みは、ひょう疽や腫瘍などの感染症によって起こることもあります。 まず、ひょう疽は指の腹で起こる感染症で、酷くなると腫瘍ができて周辺組織が壊死してしまうこともあります。 ひょう疽には「ヘルペス性ひょう疽」と言って、指先にできるものもあります。 ヘルペス性ひょう疽は、ひょう疽とは違って小さな水疱ができるのが大きな特徴です。 腫瘍は、何かが刺さったり、タコなどの軽い怪我が原因で起こる細菌感染で、発赤や熱感が生じることもあります。 まとめ 指の痛みにそれほど深刻な病気は考えず、そのまま放置してしまう人もいるでしょう。 しかし、指の痛みには、指の使い過ぎによる関節炎以外にも、刺激による皮膚炎やひょう疽や腫瘍などの感染症などが関係していることもあります。 まずは、自分の指の痛みがどういう病気によるものかを特定して、正しい方法で治療を進めましょう。
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