腱鞘炎と言えば「ばね指」のイメージを持っている人も中にはいるかもしれませんが、手首で起こることも多いのです。 実は、腱鞘炎には、指で症状が起こる「ばね指」と手首で症状が起こる「ド・ケルバン腱鞘炎」とがあるのです。 いずれにしても、患部の使い過ぎに原因があることには違いありません。 では、腱鞘炎を改善するためには、一体どうしたら良いのでしょうか。 親指から手首までの範囲で炎症が起こるのがド・ケルバン腱鞘炎! 親指を使いながら手首を動かしていると、手首の親指側を中心に痛みが生じることはありませんか。 この場合に考えられる腱鞘炎の種類は、ド・ケルバン腱鞘炎です。 手首の親指側には腱が2つあって、腱鞘が腱を包んでいます。 腱鞘に腱が触れてスムーズに動きにくくなると、炎症による痛みが起こります。 ばね指は指で炎症が起こるもの 腱鞘炎には手首で起こるド・ケルバン腱鞘炎の他に、ばね指があります。 ばね指は指を曲げ伸ばしして動かした時に、痛みを感じる腱鞘炎です。 指を曲げ伸ばしする時に、引っ掛かりを感じたり、伸びきらないこともあります。 引っ掛かりを伸ばそうとすると、ばねが弾くかのような感じがすることもあります。 ばね指の痛みや引っ掛かりなどの症状は、朝起きた時にもっとも酷く、夕方になるにつれて軽くなっていくことが多いです。 正しい姿勢を心掛けて筋肉が疲労しやすい状態を改善しよう 長時間の座り姿勢での作業だけではなく、育児で長時間子供を抱っこしていると、体の重心線がズレやすくなります。 それで、楽な姿勢を維持しにくくなり、様々な部分で筋肉疲労が起こりやすくなります。 「手首をそれほど酷使していないつもりなのに、腱鞘炎になった。」と言う場合には、体の重心線のズレに原因が考えられます。 背筋を真っ直ぐ伸ばして猫背を直し、体の重心線を整えて筋肉の疲労しやすい状態を改善しましょう。 手首を軽く動かすエクササイズが効果的! 腱鞘炎を改善するためには、手首を軽く動かすエクササイズを実践するのがお勧めです。 やり方としては、まずは若干足を開いて真っ直ぐ立ち、肘を伸ばした状態で右腕を床に水平になるよう上げ、指先を真上に向けます。 次に、右の肩甲骨を内側に寄せるイメージで、腕を若干後ろに引きます。 さらに、指先は真上に向けたまま、肩から腕で円を描くように5回回します。 腕を水平よりもやや上、やや下にして、肩から腕を動かすのを1分続けるのを、休憩を挟みながら左右各3回ずつやってみましょう。 最後は、指先を下に向けて、同じように肩から腕を動かしてみてください。 まとめ 腱鞘炎は手首や指で炎症が起こり、痛みや引っ掛かりなどを感じるものです。 腱鞘炎を改善するためには、筋肉が疲労しにくい状態にする必要があります。 常に正しい姿勢を心掛けて体の重心線を整えたり、手首を適度に動かすエクササイズに取り組むのが効果的です。 腱鞘炎について詳しく知りたい方は、人気の治療家コラムを執筆されている 小松先生のコラムがおすすめです。 小松先生のコラム>>「腱鞘炎になってしまう原因は??」
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