【春の便秘解消】腸が動くということ 春分の日を過ぎて、すっかり暖かくなってきましたね。世間では桜の開花情報もちらほら。 体を温めるというのは寒い時期よりは注目度が下がりがちですが、平均体温を36.5℃~37℃に維持すると考えると一年を通して大切なことです。 前回のコラムでは「腸と体温の関係」を簡単に述べさせてもらいました。 そして今回は腸を動かすためのポイントを書いてみたいと思います。 腸には便秘になりやすい場所がある。 前回のコラムの中で 『排便は腸が蠕動運動を行うことによって起こります。運動を行うとうことは、エネルギーを消費し熱が生まれるということです。便秘だとこれがない状態ということです。』 と書きました。 また『便秘の解消は結果であって、腸が刺激により活動を始めるというのが先。』とも書きました。 これは逆を言えば「便秘を解消すれば腸も動き出す」ということでもあります。 腱引きの腸もみでは腸全般に刺激を与えて活動させ、結果として便秘の解消を狙います。 しかしこと便秘ということに絞って考えれば、特定のポイントを刺激することで解消できる可能性があります。 みなさんは腸に便の流れが詰まりやすい場所(ポイント)があるのをご存じですか? そのポイントは2ヶ所。『右の腸骨の脇あたりや左の肋骨の下』です。 ここは便が詰まりやすいポイントと言われており、この2ヶ所を刺激することで便秘は解消するといわれています。 実はこの2ヶ所は腱引きで行う腸もみでも、必ず刺激する場所なのです。 おすすめはポンプの要領で刺激。 一般的にはこの2ヶ所を軽くつまむようにして、軽くマッサージ。 その際に腰を回しながら行うとより効果的だと言われています。 個人的なおすすめは仰向けで刺激をすること。 仰向けになって右の腸骨横と左の鎖骨下を交互に押します。この時、強く押す必要はありません。 但し、押す時は腸の進行方向(右の腸骨横なら上行結腸。左の鎖骨下なら下行結腸)へ押し出すイメージで。 引く時は刺激するポイントの奥(右の腸骨横なら小腸。左の鎖骨下なら横行結腸)から引っ張ってくるイメージで。 刺激するポイントを起点に、ポンプで送り出すイメージで刺激してみてください。 時間は1分を目安に。時間のあるときは3分くらい刺激してみてください。 就寝前や寝起きの時やるようにすれば、すでに体を横にしているので習慣にしやすいと思います。 上にも書いているように強く押す必要はありません。むしろ強く押しすぎるのはマイナスになります。 昔から腸(腹)は大事とされていた。 腱引きは350年続く武術流派の活法です。その腱引きに腸もみという技術が伝えられており、刺激する場所も「腸活」を提唱する医師の指摘するポイントと似ています。 「お腹の調子が悪い」と言う場合は通常、腸の調子が悪いことを指します。 そして日本語には「腹を割って話す」や「腹を決める」など「腹(腸)」を使った言葉が数多くあります。 腱引きに限らず、昔の人は経験側から腸の大切さを知っていたのかもしれませんね。 腸を動かすことで体温が低くなることを防ぐことができます。 しかし腸が動くことによる効果は、それだけではありません。 免疫力の向上や自律神経の安定などの効果も期待できます。 ぜひ上記したポイントを刺激して、腸を動かしてみてください。 筆者プロフィール 河野 伸幸 筋整流法 専門指導施術師 筋整流法 東広島道場 道場主 350年続く武術流派の活法であった〝腱引き〟。その腱引きの技を元に現代に合うよう改良されたのが『腱引き療法』になります。 お店の名前が道場となっていますが、これは武術の活法が起源であること。また一方的に施術するだけでなく共に学び合う場所、という意味が込められています。 どこに行ってもダメと諦める前に、腱引き受けに来てみんさい!
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筆者プロフィール
河野 伸幸
筋整流法 専門指導施術師
筋整流法 東広島道場 道場主
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