すべり症で排尿障害を起こすことも!早めの治療が肝心です
主な原因は腰椎がずれる事により痛みが現れます。腰椎が本来のものより前方や後方に3cm前後ずれた状態を変性すべり症と呼んでいます。 症状の特徴 すべり症は、いきなり痛みを発症するものではなく、加齢とともに徐々に進行していきます。 ・慢性の腰痛がある ・脚に痛みやしびれが起きてしまう ・歩いていると足がしびれたり痛くなる ・疲れると痛みが強くなる この様な症状が現れやすく、安静時は痛みが起きませんが動くと痛みとしびれが起きるのが特徴です。激しい痛みは特にないので、気にしない人も多いのですが油断すると脊柱管搾窄症になりかねませんので注意しましょう。 ど腰椎の三番目から四番目の推体がずれることによって起こります 腰椎の三番目から四番目の推体がずれてしまう事が多く、前方にずれる『前方すべり症』後方にずれると『後方すべり症』に分けられます。ほとんどは『前方すべり症』と診断されるのは、姿勢が前傾になりやすい猫背が原因となっているとも考えられます。女性に多いことから、加齢だけでなく女性ホルモンの減少がすべり症に関係しているようです。 腰痛だけなら初期の段階!運動で痛みを軽減することも可能 推体が前後にずれてしまうので、ずれを起こした部分を中心にして腰椎が崩れてしまうので、腰の痛みから始まり足がしびれる等の症状が現れます。腰痛だけなら初期の段階なので、運動で腰回りを鍛えれば軽くなり日常生活にも不安はありませんが、脚にしびれが起きるようになると長期的に腰痛としびれを感じるようになります。 放っておくと排尿や排便障害を起こすことも!早めの治療が肝心です! ずれてしまった推体に神経や馬尾が挟まれてしまうと、神経障害を起こしてしまい排尿や排便障害を起こしてしまうこともあります。ずれが大きくなればなるほどに、脊柱管搾窄が起こりやすくなるので早めの治療と改善が必要になるのです。 10代にも良く見られる分離症の症状はすべり症によく似ている 推体がずれてしまうのは、すべり症で閉経後の女性に多く発症します。ところが若年層から中年に多いのは『分離症』といって椎間関節の上下の突起した部分が離れてしまうことにより起こります。分離症は、スポーツや重い荷物を持つなどの腰への負担が原因で10代にも良く見られるすべり症と良く似た症状で、変性すべり症のように脊柱管搾窄症にはなりません。安静にして自然回復を待つのが一般的です。すべり症と同じ様に、腰回りの筋肉を鍛えることで再発が防げるのも特徴的です。痛みだけなら鍼灸治療と併用して運動療法で改善をしていきます。年齢が高くなると脚にしびれが起きるので、どちらにしても病院で診察を受けて早めに改善する事が一番でしょう。 まとめ 分離症も、すべり症も、基本的には保存療法を行います。同時に運動療法で痛みが起きないようにしますが、症状の回復が見られずに弊害が起きるようであれば手術を行う事もあります。高齢で手術を行うと一気に筋力が低下してしまい動けなくなる危険性もあるので早期の治療が大切になります。 手術しかないといわれている症状でも専門性の高い治療院に行って治療を受けることで症状が改善するケースもあります。 どうにか手術以外にも改善の方法がないか、と悩んでいる方は専門性の高い治療院を探してみるといいでしょう。
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