腰痛と足のしびれを緩和するストレッチ3選
つらい腰痛や足のしびれを改善するには、ストレッチが効果的な場合があります。 鎮痛剤やブロック注射を試すまえに、ストレッチを習慣にしてみるといいでしょう。 腰痛が続くうちに、足のしびれまで感じるようになることがあります。足がしびれるのは、坐骨神経痛とよばれる症状です。 腰の疾が坐骨神経を圧迫するようになると、腰と足の双方につらい症状があらわれます。 ストレッチで疾患を治すことはできませんが、痛みやしびれを軽減することはできます。 仕事や家事をスムーズに行うために大切なのは、疾患自体の治療よりも症状の緩和です。 ストレッチで必要な筋肉をピンポイントにほぐすと、日常生活がとても楽になります。 坐骨神経痛で腰と足に痛みやしびれが出る理由 足やお尻がしびれるのは、坐骨神経痛とよばれる症状です。坐骨神経は腰から足に伸びている神経です。腰になにかの疾患があると、この神経が圧迫され、しびれや痛みがみられます。 最初は腰痛だけだった人でも、次いでお尻や太ももの順にしびれが広がります。 坐骨神経痛をおこす腰の疾患のなかで、年代を問わずもっとも多いのは腰椎椎間板ヘルニアです。50代からは腰部脊柱管狭窄症もこの症状の原因として考えられます。 めずらしい例ですが、脊椎や骨盤の腫瘍が坐骨神経痛をおこすこともあります。 ストレッチで意識して伸ばす筋肉 腰痛や足のしびれを改善するには、不快症状のでている筋肉に的を絞って刺激を加えることが大切です。 からだをただ動かしているだけでは、大きな効果は期待できません。ストレッチをするときには、痛みやしびれを感じる筋肉がきもちよく伸びていることを感じましょう。 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症で腰痛が起きているときは、腰からお尻にかけて広がっている大腰筋と、腰椎の左右にあるインナーマッスルの多裂筋のストレッチが有効です。 太ももにしびれがあるときは、大腿骨についている梨状筋を伸ばしましょう。太ももの裏側にある、ハムストリングスとよばれる筋肉群を伸ばすことも必要です。 腰痛に効果的なストレッチ 床に仰向けに寝ます。両膝を90度に曲げ、足の裏は床にぴったりとつけます。息を大きく吸い、吐くと同時に両膝を右側へゆっくりと倒していきます。左の肩甲骨が、床から浮き上がりそうになったところで膝の動きを止めます。この姿勢を10秒キープします。息を吸いながら両膝を元のポジションへ伸ばします。左側へ両膝を倒すストレッチも行います。 両膝を4往復させてください。 両膝を倒したときに、腰とお尻あたりの筋肉が引っぱられて伸びていることを意識できれば成功です。 足のしびれに効果的なストレッチ 梨状筋を伸ばすストレッチ 梨状筋を伸ばすストレッチを紹介します。 仰向けに寝て、両膝を軽く開いて90度に立てます。しびれがある方の足の先を、反対の足のかかと付近に移動させます。 しびれている足の膝を、息を吐きながら外側にゆっくりと倒していきます。できるところまで膝を倒し、30秒キープします。膝を元の位置へ戻します。 膝を外側へ倒したときに、お尻下部の筋肉が硬くなっていることが感じられたら、梨状筋に効いている証拠です。 ハムストリングスを伸ばすストレッチ ハムストリングスを伸ばすストレッチを紹介します。 左足の膝を曲げて前に出し、立て膝の姿勢をとります。右足は床に自然につけておきます。 右膝をまげて腰を落とし、お尻を引きながら重心をうしろへ移動させます。体を支えるために右手を床につきます。 左足の膝をまっすぐに伸ばし、上体はできるだけ前に倒します。この姿勢を30秒キープします。右足も同じように行います。 左右の足をワンセットにして、3、4セット行いましょう。伸ばした足の、太ももの裏側がしっかりと伸びていることを感じましょう。
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