膝は長年体を支え続けているので、関節の軟骨や半月板の弾力性が失われると共に変形しやすくなります。軟骨は、クッションの役目をしていますが加齢により回りのコラーゲン繊維が減りクッションの役目が働かなくなると動かすだけで痛みが起こるようになります。 日本人に多い変形性膝関節症 変形性膝関節症は、高齢、肥満、運動不足により軟骨が磨り減り変形するのが原因となって起こります。 最初は立ち上がったり、階段の登り降りで膝に痛みを感じるようになり、重度になると眠っていても膝が痛むようになってきます。強ばったりする感じや、膝の前に内側が痛くなるのが特徴的で歩いたりすると痛みを感じなくなってきます。階段の登り降りが辛くなると、骨が変形して膝の関節が変形していきます。水が溜まりやすくなり、炎症が強くなるので繰り返してしまうのも変形性膝関節症の特徴です。 進行すると動けなくなる危険性も 関節の軟骨がすり減り、無くなってしまうと、大腿骨と脛骨がぶつかり合い、半月板が薄くなっていきます。半月板は膝のクッションの役目をしていますから、ちょっとした刺激で痛みを感じるようになります。夜も痛くて眠れない、歩くたびに痛み歩行が困難になってしまいます。進行すると、膝の曲げ伸ばしが出来なくなり、足を伸ばすのも苦痛になるのです。 関節軟骨のすり減りによる痛み 関節軟骨がすり減ってしまうことが一番の原因です。体は老化すると、筋肉だけでなく軟骨や骨も弱くなります。激しい運動をやっていたり、肥満が原因ですり減りが早くなることが大きな原因でもあるのです。 O脚やX脚も注意が必要 普通は股関節から、膝、足首までの骨が正常であれば脚は真っ直ぐなのですが、脚の重心が内側にある為に内側の軟骨はすり減りやすいのです。日本人の多くはO脚と言われていますが、脚の形が変形していると軟骨もすり減りやすくなります。反対にX脚は外側に力が掛かるので、外側の関節軟骨がすり減りやすく、どちらにしても軟骨をすり減らすスピードが早くなるのです。 セルフケアで痛みを取り除く 痛いからと動かさないようになれば、筋力が低下してしまい関節が固くなります。そうなると軟骨もどんどん減り歩く事も困難になってしまいます。膝の痛みは、自分の痛みや骨、筋肉に合わせてケアをする事で痛みも軽減されて活動的になります。筋肉や靭帯、骨を強くすることが痛みを無くして生き生きした生活を送るために必要なのです。痛みを和らげながら、自分の体に合った運動や生活をしながら膝の痛みを軽くしていきましょう。
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