よくCMで耳にする膝痛に○○が効く!買ってみたけど効果がいまいち・・・そんな経験はありませんか? そんな方は、そもそもの原因が違う可能性があります。膝痛は水が溜まる事でも起こり、水が溜まる方の大半は水の流れが悪く、小腸を始めとする消化器系が弱っているのです こちらでは、消化器系と膝痛の関係性を経絡の流れを交えて説明するとともに、膝に水が溜まる原因となる摂りすぎの栄養素と、摂った方が良い栄養素について書いていきます。 太ももの正面を触ると小腸の状態が分かる まず、大腿四頭筋(だいたいしとうきん:膝を上げたり、立っている時に膝をまっすぐ伸ばす筋肉)と呼ばれる、太ももの正面にある筋肉は小腸の機能が低下してくるとカチカチになる傾向があります。 まず、小腸が疲れる原因の一つに食べ過ぎがあります。その結果、小腸の中には大量の食物が入り、重くなるので、それを支えるために骨盤が後ろに傾きます。 そうすると、大腿四頭筋は常に縮んだ状態になるので、カチカチになります。小腸が疲れている人は、免疫機能が低下し風邪などの病気を引き起こしやすくなります。 また、大腿四頭筋がカチカチになっている人は、膝が痛くなったり、長時間歩けなくなったり、立っているのが疲れるといった症状が現れます。 大腿四頭筋は人体の中でも強力な筋肉なので、ここが弱ると全体も弱っていきます。美容の面でも大腿四頭筋が弱ると顔のほうれい線が深くなるというデータがあります。 このような関係は新たに発見されたことでしょうか?いいえ、実は東洋医学では昔から言われている事の一つに過ぎません。 次は、東洋医学から見る膝痛です。 東洋医学から見た膝痛 膝痛方の中に消化器系に負担がかかっている、弱っているという方が、少なからず見受けられます。体重が増えて負担が増すのではなく、消化器系のストレスが膝に影響しているんです。 原因となる筋肉は大腿四頭筋ですが、この筋肉を通る経絡が脾経と胃経になります。どちらも東洋医学では消化器系となり胃経は顔のほうれい線まで伸びています。(驚) また、胃経と脾経は小腸経からエネルギーをもらう関係にあります。また、座り過ぎると胃経と脾経は弱ると考えらており、消化器系が弱い人は大腿四頭筋が弱く立っているのが苦手と考えられていました。 つまり、東洋医学では小腸で吸収したエネルギーを、胃経と脾経の走行上の大腿四頭筋に送る関係にあることを経験的に知っていたのです!! 身体のつながりは、イメージとしては川の流れと同じで、上流にある小腸の水が、中流にある胃経と脾経を経由し、下流にある大腿四頭筋に流れ込んでいるという感じです。 経絡と聞くと難しいイメージがありますが、全身を流れる川がぐるぐると回っているような感じです。 ちなみに、膝痛を持っている方は、大腿四頭筋がどうなっているのか?硬くなっているのか?弱くなっているのか?基本的には、両方という方が多いです。硬くなり、弱くもなっているということです。 硬いと膝関節にかかる衝撃を吸収しづらくなりますし、弱いと膝関節をしっかり安定出来なくなります。その結果、膝関節にかかる負担が増し、痛みへとつながっていきます。 では、次に消化器系と膝痛の負担となる食事ついて書いていきます。 膝痛の負担となる食事 尿酸(にょうさん)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?痛風(つうふう)の原因と言われる物質で、そもそもプリン体の摂りすぎから来るのです。 最近、ビールではプリン体カット!のラベルが目立つようになってきたのもこのためです。(苦笑)しかし、ビールが一番プリン体を多く含んでいるのでしょうか?答えは”NO”です。 なぜなら、プリン体自体はうま味成分であり、豆類やカフェインにも含まれます。では、なぜビールが悪者になっているのか?それはビールのあてにありました!! 具体的に言うと肉類です(ビールに焼肉好きな人は気を付けましょう、ガーン)。 もともと、痛風は贅沢病とも言われ、粗食を旨としていた日本には明治以前にはほとんど存在しません。 しかし、ヨーロッパには古くから存在し、時の大王や貴族などの間で痛風は流行していました。(肉食の代表、恐竜も痛風にかかっていたことが発見されています(笑)) プリン体が豆類やカフェインにも含まれていることは前述しましたが、野菜などにはビタミンCや葉酸などの尿酸の排出を促す成分が入っているので、痛風の原因として悪者にはなりにくいのです。 ですので、膝のためを思えば全体の食事量を減らすのはもちろん。ホウレンソウやアスパラガスのような緑の野菜をとり、肉類の摂取を控えるのが重要です。 また、小腸が健全に動くためには水分も必要なのでこまめな水分補給を心がけましょう。(一度に大量に飲んでも吸収される量は一定なので、分けて飲みましょう。(驚)) それが結果として全身を巡る経絡という川の流れを良くするので健康を維持する力を高めます。 まとめ 昔ながらの日本食が体にいいのはご存知の通りですが、一番重要なのは「腹8分目」という事になります。 現代人は身体に良いものを求め、色んなものを口にしたり、食べ過ぎたり、同じものを食べたりしますが、過ぎれば全て身体にとっては害となる恐れがあることを覚えておいて下さいね。 そして、痛みは全て身体の中を流れる川の下流で起こる事です(表面的な問題です)。上流に潜む問題(食べ過ぎや偏食)をしっかり把握しないと根本的な解決には至らない事が多いので気を付けましょう。 筆者プロフィール 福原 真一郎 ほのか整骨院 大阪府枚方市出身。整骨院・リラクゼーション・訪問マッサージの分野を経験し、今に至ります。 鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の資格を持ち、現在は東洋医学の五行色体表や相生・相克関係を応用した治療を行っています。 治療後にはストレッチや五行色体表を応用した食事指導、生活習慣のアドバイスも行います。
筆者プロフィール
福原 真一郎
ほのか整骨院
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