みなさん、ご機嫌よろしゅうございます。 あおぞら整骨院院長の石関祐輔です。 みなさんは、病気になったり体調が悪くなったりすると、病院に行きますか? ドラッグストアに市販の薬を買いに行く、という方もいらっしゃると思います。 人間は進化の過程で知性を獲得し、地球上に住む生物の中で最も賢いと言われますが、こと「病気」に対してはある意味で最も愚かな生物ではないでしょうか? 野生動物がケガをしたり体調を悪くすると絶食し、じっと動かずに体を休め、自然治癒力を高めることで治します。 しかし、人間はどうでしょう? 体調が悪いと感じたらすぐに病院に行き、もらった薬を飲むために無理やり何かを食べ、解熱剤や抗生物質などを飲みます。 ご存知のとおり、発熱は免疫力を高める「最終兵器」であり、体温を上げることで白血球やNK細胞などの免疫細胞が活性化、体内に入ってきたウイルスや細菌と戦ってくれます。 また、咳や鼻水、くしゃみ、痰、下痢などで免疫細胞が倒しきれなかった残党を体外に排出してくれているのです。 病院でもらう薬の多くは、こういった症状を止め、抑える薬が一般的です。 薬への依存は免疫力低下の一因に 熱を下げる解熱剤、咳を止める咳止め、鼻水止め、下痢止め...聡明な読者のみなさんであれば、もうお分かりですよね? つまり、これらの薬は体が治そうとしているのをただ邪魔しているだけ、免疫にとって横やりの存在でしかありません。 例えるならば、車の教習中の受講生がスピードを出したくてアクセル全開で踏み込んでいるのを、助手席で補助ブレーキを踏む教官のようなものです。 では、いつからこういった「無意味な」医療をするようになってしまったのでしょうか? その昔、かつては自己治癒力を高めるための医療行為が中心でした。 しかし、いつの間にか「毒薬」を処方し、即効性の反応を期待するような対処療法が主流に変わってしまったのです。 「壁に当たった時は原理原則に戻れ、歴史に学べ」 これは矢野経済研究所・矢野弾先生のお言葉ですが、医療の歴史を見てみましょう。 西洋医学の歴史の原点はケガを治すことからはじまった! 西洋医学はそもそも、外傷の治療や感染症対策が原点でした。 当時のヨーロッパはあちこちで戦争が起き、怪我人が続出。西洋式の解剖学から人体への対処法が理解され始めたその時代、応急処置が必要なケガ人を治せる外科技術=西洋医学が高く評価されていました。 その頃、ケガや疾患の応急処置に関して優位に立っていた西洋医学。 そうして、東洋医学などの自然療法ではどうにもできずにいた症状の改善を成功させていきました。 それにより18世紀のヨーロッパは、西洋医学が認められ大きくなっていきます。 「ワクチン摂取=感染症の予防」は間違い? また、同時にウィルスや細菌といった存在が発見されるようになり、これらから感染病を防ぐ対策を科学的に追求する西洋医学がさらに注目されていきました。 その当時、天然痘ワクチンを発明したエドワード・ジェンナーは、今でも医学史に名を残しています。 しかし、実は天然痘を撲滅できたのはワクチンのおかげではなく、公衆衛生環境の飛躍的な改善こそが真の成果だったのです。 今でもそれは色濃く残っており、「ワクチンの摂取」が「感染症を予防できる」という説が、世間一般に広まっています。 19世紀には、イギリスやアメリカに医師会の団体を設立。 当時の自然療法派は、医師会の西洋医学派の2倍以上もの数が存在していたと言われています。 そうした中、世に流行る結核やコレラをはじめとする病原菌に対するワクチン研究開発など、いずれも科学的実証は何一つされていませんでしたが、医師会の活動がだんだん活発化していきます。 おそらくこの頃からなのでしょう。 感染症の蔓延によりワクチンにすがる市民と、それに応えようとしていた医師会がお金に対して貪欲になり始めたのは...。 医療の主軸が自然療法から西洋医学へ ジョージ・H・シモンズ博士。 自然療法派である彼は、長きに渡り多くの市民のために治療を行っていた医師でした。 しかし突然彼は、自分の病院を閉めたかと思うと、あることに踏み切ったのです。 それは、自然療法派の否定と弾圧。西洋医学派は国家権力を利用して権力者から援助を受け、そのお金で宣伝を行っていたのです。 シモンズ博士の行いは功を制し、一気に大衆を西洋医学の道に導くことに成功します。 そして、医療制度は、経済力のある者だけにしか医師の免許を取得できないように法制化が行われ、それ以降の正道派は、西洋医学の絶対性を教え込まれた医師ばかりを増やしていきました。 その結果、西洋医学は自然療法派を数でも上回り、圧倒的な勝利を治めていったのです。 これは「自然療法=お金にならない治療法」から「西洋医学=現代医療=検査、薬で稼ぐ治療法」へと大きな転換を計るクーデターに成功したことを意味します。 このとき、「現代医療」は自然療法から西洋医学に変わったのでした。 補足となりますが、そのスポンサーが、かの有名な大財閥・ロックフェラー。 彼は今でも世界の製薬会社の大株主であり、彼が所持する石油は現代医療に使われる薬の資源となっています。 また、近年でも使われている医学教育制度は、彼が樹立した「ロックフェラー医学研究所」から作られているそうです。 しかし、驚きなのはそのロックフェラー家系は、今でも自然療法による治療を受けているということ。 なんと、今でも現代医療の治療は受けていないのです。 「本当に優れている医療はどちらか」ということを理解した上での行動ということですね。 余談ですが、1854年には、コレラが大発生した時の記録が残ってます。 ところが、後にこの記録はロンドンの衛生局によって隠されていたことが分かりました。 その記録とは、コレラの治療を行った際の死亡率。 その時、自然療法の病院の死亡率はわずか16.4%。しかし、西洋医学の病院では50%にも及んでいたそうです。 都合が悪い情報は隠す。昔も今も、やることは変わりませんね・・・。 政策の変化により東洋医学が中心に その昔、日本は東洋医学が中心とされていました。 しかし日本は、開国後から戦争に突入する折に、西洋医学に重点を置いていきます。 そう、西洋医学は、ケガなどの応急処置に優れていたのです。 そして極めつけは、戦後GHQによって行われた、占領政策です。 当時からドル箱市場の西洋医学へと完全移行していたアメリカ。当然、利益になるような政策(積極的な西洋医学の普及)を日本に取り入れます。 それにより、日本に古くから芽生える鍼灸の東洋医学は姿を消し、西洋医学が広がりを見せていきました。 見直そう!あなたの医療の受け方 そして現代。あの占領政策が嘘かのように、アメリカでは自然療法が見直されています。 しかし、日本は頑なに西洋医学に根を張ったまま。 むしろそれ以上に、それしか選択肢がないんだ!と言わんばかりです。 特に戦後生まれの国民にとっては西洋医学こそが「現代医療」であるため、なかなかこの洗脳は解けません。 先日、本年度の予算案が衆議院で成立いたしましたが、税収が57兆円に対し社会保障費32兆円。 西洋医学べったりの現代医療の在り方こそが、増え続ける医療費(社会保障費)へもつながっているのではないでしょうか? さて今回、医療の歴史についてご紹介させていただきました。 病気を治すのは自分自身、医療はあくまで治癒のサポート。 この原則に今一度立ち返り、医療者も国民も一人一人が「医療の在り方、医療の受け方」を見直すべきではないでしょうか? 筆者プロフィール 石関 祐輔 あおぞら整骨院院長 柔道整復師・整形外科で9年間勤務後、当院の院長として就任(H26.4.2)。 ・整形外科では主に手技療法、リハビリ、ケガの処置などを担当。 ・BFI(ブレイン・フィンガー・インターフェース)研究会会員 ・テーマ「医学に挑む?健康に導く 哲学の医療?」で第6回国護り演説大会本戦に出場(H26.2.11)。 ・月刊『カレント』10月号(H26年)、"20代の視点"に寄稿文が掲載。 キャッチフレーズは「哲学の医療漫才師」。 健康とは「健体康心」の略。脳科学の視点と東洋医学を合わせた施術やカウンセリングで、患者さんが「真の健康」になるようサポート。 脳卒中のリハビリ技術(AKA‐博田法&ANT)をベースにCRPS(RSD)や線維筋痛症などの難治性疼痛を改善させるために開発された新しい療法・BFI(ブレイン・フィンガー・インターフェース/脳と手指をつなぐ技術)、幻肢痛やCRPS(RSD)の治療および脳卒中の回復期リハにおいて利用されている最新の療法・ミラーセラピーを中心とした施術で、難治性疼痛や自律神経症状、内科や精神科系疾患など幅広い症状に対応。
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筆者プロフィール
石関 祐輔
あおぞら整骨院院長
柔道整復師
・整形外科で9年間勤務後、当院の院長として就任(H26.4.2)。
・整形外科では主に手技療法、リハビリ、ケガの処置などを担当。
・BFI(ブレイン・フィンガー・インターフェース)研究会会員
・テーマ「医学に挑む?健康に導く 哲学の医療?」で第6回国護り演説大会本戦に出場(H26.2.11)。
・月刊『カレント』10月号(H26年)、"20代の視点"に寄稿文が掲載。
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