太古の今西です。 みなさんは、普段の生活の中で、リラックスできていますか? 仕事、家事、子育てなどの忙しさから、プライベートな時間へと ON、OFFのスイッチを切り替えることができていますか? まずは、私たちの身体のしくみについて触れておきたいと思います。 『自律神経』という言葉を一度は聞いたことがあると思います。 交感神経と副交感神経で構成されています。 内臓、血管、内外分泌腺などに分布し、生命維持に必要な機能を無意識下(自律して)に調節し、呼吸、循環、消化吸収排泄、内分泌、生殖などに作用します。 交感神経と副交感神経は下記のように相反する働きをします。 ------------------------------------------------------- ●活動時 交感神経が活躍(優位) 瞳孔拡大、血圧上昇、心拍数上昇、消化器機能の抑制、 ●休んでいる時 副交感神経が活躍(優位) 瞳孔縮小、血圧下降、心拍数下降、消化器機能促進 -------------------------------------------------------- 両者の切り替えがうまくいくと自律神経のバランスが取れて健康が保たれます。バランスが崩れると、頭痛、めまい、倦怠感、冷え性、便秘、不眠など、様々な症状が現れます。 ストレスの要因となる外部の刺激に対しては交感神経が反応します。 交感神経が働きっぱなしだとバランスが崩れるので、次に副交感神経の働きが必要となります。 リラックスモードの副交感神経だけが優位になればいいということではなく、交感神経との適度なバランスを保つことが重要だと 理解してください。 今回はその副交感神経の働きを手助けするものとして『癒し』を取り上げてみたいと思います。 それでは、今回から5回連載で、いろいろな癒しアイテムを活用して、手軽な方法で生活に潤いを与え、リラックスできるヒントをご紹介します。 お馴染みの狸先生に登場してもらいましょう。 タイ子「先生、私最近忙しくて、ストレスが溜まって、少しイライラしています。 エステやリラクゼーションのお店に行きたいんですけど、ここ2ヵ月ほどご無沙汰しています。どうしたらいいでしょうか?」 狸先生「タイ子君、ひさしぶりじゃな。 たしかに疲れている感じが伝わってくるぞ。いつもの君らしくないな。 ところで、普段家にいる時、何かリラックスできる工夫をしているかな?」 タイ子「特に何も... 帰ったら、食事してシャワーを浴びて寝るだけですけど」 狸先生「いかんな~、そんな毎日じゃせっかくの人生を無駄におくることになってしまうぞ。 忙しい中でも、疲れた心身をリラックスモードにする工夫が必要なんじゃ。そのヒントはタイ子君の身近にあるぞ。」 タイ子「えっ! 私の身近に?」 狸先生「なんだ、気づいていないのか? エステやリラクゼーション店に何度も行っているだろう?癒しのプロが行なっていることをヒントにするんじゃよ。」 タイ子「あっ! そういえばそうですね!気が付きませんでした。」 狸先生「どのお店もいろいろな工夫をしているが、五感を刺激するという切り口でどんな癒しがあるか見て行くことにしよう。」 タイ子「五感ですか?なんだか面白そうですね!」 【五感を刺激】 五感とは①視覚、②聴覚、③触覚、④味覚、⑤嗅覚 のことです。 エステ店やリラクゼーション店では五感に働きかける工夫をしています。 どのようなものがあるでしょうか? 当サロン『太古』の実例も含めて、5回に分けてご紹介します。 【視覚】 第1回目は『視覚』、すなわち『見る』です。 見るもの、目に入ってくるものはいっぱいありますが、その中から、2つ着目してみましょう。 【照明】 みなさんは照明にこだわっていますか? 「明るければ何でもいいよ」という人もいるでしょう。 でもそれでいいでしょうか? 照明は毎日の生活に密接に関わるアイテムです。 ちょっとした工夫で、今よりも心身が楽になるかもしれません。 家庭用電気製品としての分類では ・白熱電球(エジソンが発明しましたよね) ・蛍光灯 ・LED照明 等です。 使う場所で考えると、 ・天井面に直接取りつけるシーリングライト ・天井へ埋め込んで真下を照らすダウンライト ・持ち運びのできるランプ 等です。 癒しに関わるのは、何といっても色です。 ・白色系の照明は頭がスッキリします。 ・暖色系(オレンジや黄色)の照明はリラックスできます。 個人差もあるので、実際に試してみるといいですよ。 太古では、玄関と受付(待合室)では白色系の照明、施術ルームは暖色系を採用しています。 目的に合わせて、照明の色を変えます。 従来使用していたものと、現在使っている照明をご紹介します。 写真Aの照明は機能で選んだものです。 ①LEDランプ ・・・色の切り替え、調光、充電式、ポータブル ②LEDシーリングライト・・・色の切り替え、調光 白系と暖色系の色の切り替えができるLEDランプは、どこにでも持ち運べるので重宝しています。 今は施術部屋でシーリングライトの照明をOFFにして、LEDランプを低い位置に2個置いて暖色系の灯りで、お客様にくつろいで いただける雰囲気を演出しています。 写真Bの照明は以前使用していたものです。 これらはデザインを優先したものです。 当時はLED照明が出始めたばかりで白色系がメインでしたので、従来の暖色系の白熱電球のタイプを選びました。 上の3つは壁に取りつけるタイプでアジアン風と和風です。 下の二つは一点もので、東京で行なわれた小樽のガラス市で形や描かれたいる絵に一目ぼれして購入したものです。 以前は照明を考える場合は、どの部屋をどの色の照明にするかを決める必要があり、悩みの種でしたが、LEDの色を切り替える機能でその問題を解決することができました。 みなさんも照明を機能やデザインから検討して、うまく仕事モード、 リラックスモードを切り替えて、楽しい生活を送るようにしてみてはいかがでしょうか。 【観葉植物】 先程ご紹介した照明では白色系、暖色系にするかで、お部屋の雰囲気も変わり、気分にも影響があることがわかりました。 このように実生活の中で、色は重要な働きをしています。 次も色に関わるアイテムですが、『緑色』に着目します。 緑色の一般的なイメージは、『安心感』、『穏やかさ』、『健康』、『やさしい気持ち』等です。 さらに、緑は筋肉をリラックスさせ、心拍数を落ち着かせると言われています。 すなわち心や身体の疲れを癒す効果があります。 緑の代表的なアイテムは観葉植物です。 私は、前職のサラリーマン時代、観葉植物は見ることはありましたが、買って育てたことはありませんでした。 癒し系の仕事に転職し、お店を持つようになって、観葉植物に興味を持つようになりました。 植物があるだけで、初めてのお客様でも不安な気持ちを払拭してくれます。 当時は観葉植物についての知識がなく、適当に水やりをしていて、また、温度変化への対応が上手くいかず、ずいぶん枯らせてしまいました。 その失敗経験を通じて、観葉植物との付き合い方を学び、大事に育て、現在は9種類、16鉢になりました。 太古の観葉植物のうち、育てやすいおススメのものを一部ご紹介します。 ①ポトス、②幸福の樹(ドラセナ)、③シェフレラ(ホンコン)、④ガジュマル 人間と一緒で、健康を保つための条件として特に温度、光、水やりのタイミング等に注意して、日々メンテナンスすることが重要です。 過保護にするのもよくありません。 正しくメンテナンスしていれば、観葉植物は緑色も鮮やかで勢いがあり、健康な状態を保てます。 人間でいうと、食事や運動に気を配り、ストレスが溜まらないように健康に留意するということです。 ぜひ皆さんも観葉植物を育ててみて、緑に囲まれた環境のなかでリラックスしてみてはいかがでしょうか。 まとめ 今回第1回目は、『見る』アイテムとして、色に着目して、照明と観葉植物の2つをご紹介しました。 他にもいろいろなアイテムがありますので、エステ店やリラクゼーション店でいろいろと探してみて、気に入ればそれらを生活に取り入れてみてください。 例えば施術部屋の内装、調度品など、見ていただきたいですね。 そんな気持ちでお店に行くだけでも心がウキウキしてリフレッシュできますよ。 ぜひお試しを! 次回、2回目は五感のうちの『聴覚』=『聞く』アイテムを取り上げます。 お楽しみに! 著者:今西 昌平 Kindle 筆者プロフィール 今西 昌平 太古 代表 外資系企業のマネジメントを経験し、早期退職。 充電期間中に受けた人生初のタイ古式マッサージに魅了され スクールに通い、タイ古式マッサージと整体を履修。 当初趣味のつもりが、そのうち天職と考えるようになり、 プロを目指すことに。 現在、京王線つつじヶ丘駅徒歩3分のところで個人サロンを運営。 メニューは、タイ古式マッサージ、アロマリンパケア、整体の3療術。 オリジナルで考案した『太古スペシャル』は痛くなく、深層のこりを ほぐすアプローチで、特に首肩こりでお悩みの方に好評。 また、3療術の要素をコラボした施術が独特で人気。
筆者プロフィール
今西 昌平
太古 代表
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします