太古の今西です。 今回は、5回連載の第2回目です。 五感の『聴覚』=『聞く』に焦点を当ててみます。 聴覚-聞く タイ子「先生、 前回の五感を刺激する、『視覚』=『見る』2つのアイテム、『照明』と『観葉植物』のお話はとても面白かったです。さっそく持ち運びができるLEDランプを買いました。 色を白色と暖色に切り替えられる機能と、調光の機能にビックリ! 世の中にこんな便利なものがあるんですね。 また、観葉植物は、先生おすすめの『ポトス』を買いましたよ! 濃いグリーン、斑の入っているもの、ライムグリーンの3種類です。」 狸先生「おっ、タイ子君の行動力にはいつも頭が下がるな。 ポトスとはいいチョイスだ。『つる性植物』なので横にどんどん伸びるぞ。」 タイ子「楽しみです!」 狸先生「それでは、五感の二つ目は『聴覚』じゃ。すなわち『聞く』アイテムを紹介するぞ。」 狸先生「エステ店やリラクゼーション店で『聞く』アイテムには何があるかな?」 タイ子「それは簡単です!お店で流している音楽、BGMですよね?あっ、セラピストが話す声もありますね。」 狸先生「ビンゴ! 今回は『BGM』と『人の声』の2つを取り上げることにしよう。」 ① BGM エステ店やリラクゼーション店では、よくBGMを流しています。 BGMとはBackground Musicのことです。 喫茶店、スーパーマーケット、書店、職場など、その場の雰囲気を穏やかにするために使用される音楽です。 時々大音量のBGMが流れているお店があります。本来BGMは心地よくなければならないのに、それでは逆効果です。 癒しのBGMとして必要な要素は何でしょうか?音楽のジャンル、メロディー、リズム、音量などですね。 自然に囲まれて鳥のさえずり、風の音などを聞けば癒されるでしょうが、普段の生活で、いつもそのような環境に身を置くことはできません。そこで、癒し系のBGMが登場します。 ここで、太古で選んでいるBGMの秘密をお話します。何だと思いますか? 基本的に、私は、施術と音楽は一体と考えています。音楽のない施術はイメージできません。 実は太古では、タイ古式マッサージ、アロマリンパケア、整体の3つのコースがありますが、いずれも施術のリズムと音楽のリズムを同期させています。 例えば、タイ古式マッサージと言えば、ゆったりとしたリズムが特徴です。ほとんどのお客様はすぐに眠気を覚え、自然と吐く息が中心の深い息になります。 この深く長い、吐く息が中心の呼吸法は、釈迦の呼吸法と言われています。 施術中、お客様はこの呼吸法になり、脳波はアルファ波中心の瞑想状態になります。 くつろぎ始めた時に、ゆったりとしたリズムの音楽が聞こえてきたらどうでしょうか? 深い呼吸、ゆったりとした施術の圧、心地いい音楽が一体となります。 考えただけでも癒されますよね。 いかがですか? 面白いアプローチでしょう? このように、太古の施術では音楽が、とても重要な役割を果たしています。 太古厳選の癒し系音楽のCDジャケットもご紹介します。 多くの癒しの音楽から気に入ったものを探しだすのも楽しみの一つです。 もちろん音楽の好みは人それぞれで、自分が癒されるなら、どんなジャンルでもOKです。 ぜひ、お気に入りの音楽で、リラックスしてみてください。 ② セラピストによる癒し 『1/fゆらぎ』という言葉をご存じですか? 私は声の専門家ではありませんので、科学的な説明はできませんが、とても興味のある現象です。 規則性と不規則性を兼ね備えた『ゆらぎ』が癒しを引き起こすとのこと。 風や波の音、鳥のさえずり、ろうそくの炎など、また、有名な一部の歌手の宇賀声にも『1/fゆらぎ』が存在するようです。 たしかに、声だけで癒される歌手はいますね。 『1/fゆらぎ』の声の持ち主かどうかはわかりませんが、私が癒された歌手がいます。 2009年に有名になった『スーザン・ボイル』さんです。 イギリスのオーディション番組でスコットランドの小さな村から来た普通の女性が奇跡を起こしたのです。 インターネットの動画でご覧になった方も多いでしょう。 誰もが想像しなかった第一声が観衆の心を鷲掴みし、スタンディングオベーション! 観衆も審査員も完全に彼女の世界に引き込まれてしまいました。 このように人の声には人の心に影響を与えるパワーを持っています。 そのような声を持った人は羨ましいですね。 歌手の場合は、声そのものが癒しの源になり得ることがわかりました。 それではセラピスト(施術者)の場合はどうでしょうか? 声そのものを生業としているわけではありませんので、声質以外の要素も考えてみましょう。 私がお客様の立場なら、「こんなセラピストならいいな~」という要素は: 豊富な話題 こちらの話題に合わせてくれたり、話題を提供してくれる。 上手い声掛け その日の体調に応じて適正な声掛けをしてくれる。 例えばかなり疲れている時は話を控え目に話したい時は、こちらが気分が良くなるような雰囲気で。 適度なリズム 穏やかに、ゆっくりと話す心地よさがいいですね。 明るい雰囲気 ストレスが溜まっている時に、元気をもらえる雰囲気で話す セラピストは歌手ではありませんので、声質は二の次です。 自然体で心から話しかけて、上記に挙げた要素が含まれていれば、発せられた声に私たちは癒しを感じることができるのだと思います。 それではプロのセラピストである自分自身を振り返ってみました。 それを検証するいい機会がありましたのでご紹介します。 実は調布FMというFM局の番組で、調布エリアのお店や企業などを紹介する『午後のカフェテラス- 街角レポート』という番組に2016年と2017年の2回生中継で出演しました。 リポーターからマイクを向けられ、インタビューに応じます。 生中継ということと、音声が調布FMのHPに公開されるというプレッシャーがあり、1回目はいきなり声が上ずってしまいました。2回目は、要領が分かっていたので、冷静に対応できました。 調布FMのHPに公開されている当日の音声を聞くのが照れくさかったのですが、聞いた瞬間、「えっこれが自分の声?」とびっくりしました。その声がまさに相手に伝わっている声なので、認めざるをえませんね。 改善しなければならない点がわかり、勉強になりました。 下記のURLから当日のインタビューが視聴できます。このコラムを読み終わった後、ぜひ音声をお聴きください。 ◆調布FMに2回出演 → http://www.chofu-fm.com/60762 ( 2017年) → http://www.chofu-fm.com/55464 ( 2016年) 私には、このリポーターの方の声がとても居心地がよく感じ、癒されます。 こんな風に自然に話ができたらな~と目標にしています。 そのポイントは: ・声質 ・自然なイントネーション ・明るさ ・穏やかな話し方とリズム ・絶妙な間 ・興味を持って聴いてくれていること ぜひリポーターの声を聴いてみてください。ついでに私の声も。 みなさんはどんな印象を持たれるでしょうか? このように声には不思議なパワーがあります。 癒される立場だけでなく、自分が癒す立場になる場合も常に訪れます。 ぜひヒントにしてください。 みなさんを施術してくれるセラピストが、癒しを与えてくれる存在であればいいですね。 次回第3回目は『触覚』=『触れる』についてお話しします。 お楽しみに! 著者:今西 昌平 Kindle 筆者プロフィール 今西 昌平 太古 代表 外資系企業のマネジメントを経験し、早期退職。 充電期間中に受けた人生初のタイ古式マッサージに魅了され スクールに通い、タイ古式マッサージと整体を履修。 当初趣味のつもりが、そのうち天職と考えるようになり、 プロを目指すことに。 現在、京王線つつじヶ丘駅徒歩3分のところで個人サロンを運営。 メニューは、タイ古式マッサージ、アロマリンパケア、整体の3療術。 オリジナルで考案した『太古スペシャル』は痛くなく、深層のこりを ほぐすアプローチで、特に首肩こりでお悩みの方に好評。 また、3療術の要素をコラボした施術が独特で人気。
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筆者プロフィール
今西 昌平
太古 代表
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