太古の今西です。 「人の健康改善に貢献したい」 「人を癒す仕事に興味があり、将来プロのセラピストになりたい」 と思っている人も多いのではないでしょうか。 職業を決めることは、人生の一大イベントです。 冷静に、しっかりと考え、検討し、万全の準備をして臨みましょう。 しかし学び始めて、自分に向いていないと思う場面もあるかと思います。 そこで続けるのも断念するのもあなた次第です。 あなたの人生ですから。 プロになる、ならないに関わらず、夢を持って学んだ経験は貴重で、あなたの人生を豊かにしてくれるはずです。 そこで今回、第12弾は “プロの施術者・セラピストを目指す人へのアドバイス” というテーマでお話しようと思います。 プロを目指すキッカケは人それぞれ プロのセラピストになるのに年齢制限はありません。 心身共に健康であり、やる気さえあれば、10代でも、60代でもプロになることはできます。 その目指すキッカケもどんな些細なことでもいいのです。 私のケースをお話しましょう。 私は、外資系企業に勤めていましたが、30年目の節目で早期退職をしました。 第二の人生を模索する中で、ふと身体のケアをしようと思って立ち寄った温泉施設。 そこで人生初の施術として『タイ古式マッサージ』を受けました。 セラピストの方の施術は感激するほど心地よく、「自分でも趣味としてやってみたい」という衝動に。 ネット検索で施術者のスクールを見つけ、学科と実技の授業を見学させてもらいました。 その時に学校側から「タイ古式マッサージだけでなく、まず整体を覚えたほうがいい」という助言をいただき、整体とタイ古式マッサージのコースを選び入学しました。 始めて半年ほど経ったころでしょうか。 もう趣味ではなくプロのセラピストになる決心をしていました。 1年8ヶ月もの間、技術を専門スクールで磨きながら開業の準備をし、2011年12月に開業。 アロマトリートメントは開業後、プロの方に教えてもらいつつ、知識は通信教育で補いました。 現在、私は民間資格3つを持ち、当院では下記3種類のメニューを提供しています。 ・タイ古式マッサージ ・整体 ・アロマリンパケア(アロマトリートメント) 温泉施設で第二の人生を模索していなければ、プロのセラピストになることはなかったでしょう。 人生とは不思議なものです。 あなたに合う施術の選び方と決め方 プロの施術者やセラピストには、いろいろな資格があります。 【国家資格】 ・あん摩マッサージ指圧師 ・はり師・きゅう師 ・柔道整復師 【民間資格】 ・整体師 ・タイ式マッサージ師 ・アロマセラピスト ・リフレクソロジスト ・カイロプラクター 等々 これらは求められる知識、施術の内容が各々かなり異なりますので、よく調べてから決めるようにしましょう。 事前調査はしっかりと! ネットでも施術の動画が公開されています。 イメージが掴みやすいので、ぜひご活用してみてください。 その上で、特におすすめな「施術の選び方」は、実際に施術を受けてみること。 そして、現場のプロにいろいろと質問することです。 生の声を聴くということは、何よりも参考になります。 【質問の例】 ・プロを志した理由 ・学んだ方法 ・大変なこと ・プロになってよかったこと 等々 上記以外にも気になることは随時質問していきましょう。 専門スクールの選び方と学ぶ姿勢について 専門の知識や技術を学ぶために、ほとんどの方は専門スクールを選ぶかと思います。 私もそこで多くの知識や技術を学びました。 そんな専門スクールを選ぶ上で大切なことですが、それは講師陣の経歴です。 ・現場での施術経験がどの程度あるのか ・施術の一つ一つの意味を論理的に説明し指導できる講師がいるのか が重要になります。 なお、施術を行うために必要な知識は筋肉、骨格、神経系、内臓系などの解剖学です。 お客様の立場で考えてみてください。 人体のしくみを理解していない人に施術をしてもらいたくないですよね。 ですので、もし専門スクールで解剖学の授業が少ない場合は、独学でも良いのでしっかり学ぶことを強くおすすめします。 私は、プロになるためには週3~4日、少なくとも1年半~2年は実技の練習を行うべきと考えています。 もちろん時間だけではなく、一つ一つの手技の完成度を高める質の高い練習が重要です。 おすすめの資格について さいごに、私が持っている3つの資格についてお話したいと思います。 少しでも、施術者やセラピストを目指す方のご参考になればうれしいです。 整体 整体師は国家資格ではなく『民間資格』です。 通常は筋肉の状態を改善に導く施術をします。 これは、骨を動かしているのは筋肉であり、ここを正常な機能を果たすように整えることで自ずと骨格もいい状態になるからです。 ほとんどのスクールではベッドでの施術を基本としますが、マット上でも施術できるようになると応用が利き、よりレベルアップするでしょう。 ベッドとマットでは、お客様の位置がかなり異なりますので、施術をする際のフォームが違います。 それほど難しいことはありません。慣れだけの問題です。 施術でよく使うのは拇指(親指)・手掌・手根(しゅこん)などで、専門スクールではこれらを組み合わせた施術を徹底的に練習させられます。 しかしそれだけでは不十分です。 プロになって分かったことですが、絶対に身につけるべきなのは「肘を使った施術」です。 特に肩こりの施術は、肘を使えるかどうかで改善結果が大きく変わります。 専門スクールで教わらない場合は、個人スクールや教えてくれる施術院を探すといいでしょう。 プロになる前に身につけておくことをおすすめします。 タイ古式マッサージ(タイ式マッサージ) タイ古式マッサージは、文字通りタイ国発祥の施術です。 「世界一気持ちいい」と表現されるほど世界的にも評価は高く、2019年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。 整体師と同様、『民間資格』です。 タイ古式マッサージの特徴と言えば、「ゆったりとしたリズム」と「ストレッチの多彩さ」 整体はうつ伏せの施術がメインですが、タイ古式マッサージは身体の向きをいろいろ変えて行います。 私は時間と予算が許す限り、『整体』と『タイ古式マッサージ』の両方を学ぶことをおすすめしています。 なぜなら、それぞれのいいところを取り入れることで、よりレベルの高い施術になるからです。 タイ古式マッサージは整体と同じく、専門スクールで学ぶことができます。 整体の基本的な施術を身につけている方でしたら、6ヶ月~1年ぐらいで習得できるでしょう。 もちろん、未履修な場合でも1年~1年半ぐらいで技術を身につけることができます。 アロマトリートメント アロマセラピスト(リンパケアセラピスト等)は、『民間資格』です。 女性に人気のアロマトリートメントは、精油とキャリアオイルをブレンドしたアロマオイルを使った施術。 リンパドレナージュという方法で、滞ったリンパの流れを促します。 大多数が女性のセラピストですが、もちろん男性の方が目指しても一切問題はありません。 こちらも一般的には専門スクールで学びます。 上記の『整体師』や『タイ古式マッサージ師』の方が取り組めば、6ヶ月~1年で習得することができるでしょう。 私の場合はプロのセラピストから教わりつつ各種DVDなどの動画も参考にし、知識は通信教育や各種書籍を活用して学びました。 通常、施術はベッドの上で行いますが、マットの上でも行えるよう練習するといいでしょう。 なお、しっかりと筋肉のほぐしも行うことでお客様により満足していただけますので、整体かタイ古式マッサージを先に学ばれることをおすすめします。 さいごに さて、今回は、“プロの施術者・セラピストを目指す人へのアドバイス” についてお伝えいたしました。 参考になりましたでしょうか? もしも、もっと具体的な内容を聴きたいということであれば、当方へお気軽にご連絡ください。 著者:今西 昌平 Kindle 筆者プロフィール 今西 昌平 太古 代表 外資系企業のマネジメントを経験し、早期退職。 充電期間中に受けた人生初のタイ古式マッサージに魅了され スクールに通い、タイ古式マッサージと整体を履修。 当初趣味のつもりが、そのうち天職と考えるようになり、 プロを目指すことに。 現在、京王線つつじヶ丘駅徒歩3分のところで個人サロンを運営。 メニューは、タイ古式マッサージ、アロマリンパケア、整体の3療術。 オリジナルで考案した『太古スペシャル』は痛くなく、深層のこりを ほぐすアプローチで、特に首肩こりでお悩みの方に好評。 また、3療術の要素をコラボした施術が独特で人気。
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筆者プロフィール
今西 昌平
太古 代表
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