女性は閉経を迎えるとホルモンの変化から様々な不調に悩まされることがあるのですが、膝痛がその不調の1つにあります。 閉経を迎えて体が安定するまでには、10年くらいの期間がかかることがあるようです。 では、この時期は一体どのようにして乗り越えたら良いのでしょうか。 閉経後は女性ホルモンのバランスの乱れ、自律神経の働きの低下がある! 女性ホルモンの分泌量は閉経を迎える前でも少しずつ減少しているのですが、閉経を迎えると女性ホルモンは分泌されなくなります。 ところが、ホルモン分泌の中枢としての役割を担っている脳の視床下部では、依然として卵巣に女性ホルモンを分泌するよう命令を出します。 もちろん、更年期の女性の卵巣では女性ホルモンを作ることが出来ず、視床下部が混乱してしまいます。 また、視床下部は自律神経の中枢でもあるため、ホルモンによる混乱が自律神経の乱れも引き起こします。 閉経後の自律神経の乱れが膝痛や他の不調を引き起こしている! 閉経後に内臓の働きに関係している自律神経が乱れると、当然内臓の働きにも支障が出てしまいます。 火照り、動悸、不眠、情緒不安定、尿漏れ、肩こり、手足の痺れなどの症状も起こるのですが、膝痛などの関節痛が起こることもあります。 ちなみに、膝痛は変形性膝関節症でも起こることがあるのですが、変形性膝関節症では動きや負荷によって感じる痛みが中心です。 一方、閉経後の自律神経の乱れが関係している膝痛は、動きや負荷に関係無く痛みが生じることが多いのが特徴です。 閉経から10年程経てば、膝痛の苦しみから解放されることがある! 閉経後のホルモンの変化が引き起こしている膝痛であれば、閉経から10年くらいすれば症状が落ち着きます。 と言うのは、閉経後の10年程のうちに、脳の視床下部が命令を出しても卵巣でホルモンが分泌されないことを理解するようになるからです。 そもそも、閉経後の膝痛を中心とした不調は、ホルモンを分泌できない卵巣に対して視床下部が無理に命令を出そうとするからこそ起こるものなのです。 とは言え、更年期障害として割り切るのではなく、症状を最小限に抑えるような努力は必要です。 閉経後の膝痛の乗り越え方は食生活や生活習慣に気を付けること 閉経後の膝痛を中心とした不調を乗り越えるためには、次のように健康的な生活を送ることです。 「野菜をしっかりと摂取してバランスの良い食生活を心掛けるとともに、暴飲暴食、偏食、ダイエットなどはしない。」 「就寝時間や起床時間を決めて生活リズムを整え、十分な睡眠を取って1日1日体をしっかりと休める。」 「適度な運動を習慣にして筋力の衰えを防ぐとともに、楽しいことをする時間を作ってストレスを上手に処理する。」 「喫煙やアルコールの過剰摂取はしない。」 まとめ 閉経後には、ホルモンの変化や自律神経の乱れなどで膝痛や他の不調に悩まされることがあります。 閉経後の不調は閉経から10年くらいして、ホルモン分泌や自律神経の中枢である脳の視床下部の働きが落ち着けば改善することもあります。 とは言え、この10年程の期間も出来るだけ快適な生活を送るためには、健康的な食生活や生活習慣を心掛けることは必須です。
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