こんにちは! さかいクリニック代表の酒井慎太郎です。 コラム第4回目の今回は、「右肩が痛い」という悩みを、テニスボールを使った簡単矯正で解消する方法をお伝えしていきたいと思います。 右の肩が痛くてジンジンしてしまい、仕事や家事が手につかない。腕を後ろに回りたり、上にあげることができない。 そんな悩みでお困りの方に効果的な方法です。 右の肩全体に痛みがあるけど、しびれはない。あなたが30歳以上で、夜になるとさらに右肩に痛みが強く出てしまう。 そんな状態になっているとしたら、五十肩を疑ってみましょう。 女性であれば、髪の後ろを触ることができなかったり、夜眠る時に、痛む方の右肩を下にして横向きになることが出来なかったり、日常生活にししょうが出てしまっている人も多くいます。 右の肩だけ痛みが出ているため、「何か怖い病気なんじゃないか?」と思っている人もいるのですが、多くは今回ご紹介する「テニスボール矯正」で楽になりますので、ご安心くださいね。 右の肩が痛い!それは五十肩(フローズンショルダー)です 五十肩は英語で「フローズンショルダー」と呼ばれている症状で、正式名称は「肩関節周囲炎」です。 症状としては、肩が痛くて手が上にあがらなかったり、服を着る時に手が上がらずうまく腕が通せない。女性であれば、髪をとかす時にうまく櫛が使えなかったり、背中のファスナーを閉めることができなかったり、ブラジャーをつけることが大変になってしまいます。 夜になると右肩だけジンジンと痛む場合も多いのですが、痛みが出てすぐの急性期は安静にしているしかありません。 しかし、症状がすこし落ちついてきたら慢性期に入りますので、なるべく体や痛みの出ている部分を動かすようにしていきましょう。 肩の痛み・五十肩が慢性期に入ったかどうかは、お風呂に入ると痛みが楽になるか?でチェックしてください。お風呂に入ると右肩の痛みが楽になるようであれば、慢性期に入った証拠ですね。なるべく痛む方の肩を回して動かすようにしてください。 なぜ、右の肩だけに痛みが出てきてしまうの? 五十肩はその名前の通り50代に多い症状です。もちろん、60・70・80代でも五十肩になりますし、40・30代でも五十肩の症状が現れる人もいます。 いずれにしても、右の肩に痛みが出てくるということは、肩の関節が老化してしまっている証拠です。 普段から猫背気味だったり、肩が前のほうに出てしまっている人、パソコンなどで頭が体の前に出てしまっている人は要注意ですね。 そして、五十肩の症状が表れやすいのは、可動域が落ちている側の肩になります。右肩が痛いということは、右肩の動きが悪くなり「可動域」が落ちているのです。 急性期・慢性期の対処法 肩の痛みが続く期間は人によってさまざまですが、短ければ2日くらいで、長ければ数年間痛みが続く人もいますが、だいたいは数か月から1年以内に痛みが落ち着きます。 急性期で痛みが激しい時は、肩の痛む部分を冷湿布で冷やして安静にしていてください。痛みが出るということは、患部が炎症を起こしているということです。 そして、痛みが少し落ちついてきたら慢性期となりますので、お風呂などで痛みが出ない範囲で肩を動かしてください。 痛いからといって動かさないと、患部が癒着を起こしてしまい、症状が長引いてしまいますので注意が必要です。 酒井式テニスボール矯正で右肩の痛みを解消しよう! このように、肩がガチガチで痛くなり、マッサージをしても良くならない場合は五十肩を疑ってください。 オススメなのはテニスボールを使った矯正です。自分の家でカンタンにできますので、ぜひお試しくださいね! まずは後頭骨の下の「でっぱり」を見つけよう! 頭と首の境目にあるでっぱりを見つけてください。 後頭骨の下側を指で触ると、でっぱりがあるのがわかると思います。ここがテニスボールを当てるポイントになります。 テニスボールを2つ、頭と首の境目のでっぱりに当てよう! ポイントは、テニスボールからの刺激がおでこの上の方に向かうようにすることです。角度を調整してみてください。 もちろん、痛みが激しい場合はテニスボール矯正をやめてくださいね。 ボールを当てたまま仰向けに寝てしまおう! テニスボールをでっぱりに当てることができたら、そのまま仰向けに寝転がってしまいましょう。 その時、テニスボールがずれないように2センチくらいの本や雑誌を置いておくとよいです。 リラックスして1~3分くらい横になることを1セットとして、1日3回までを目安にお試しください! まとめ 右の肩の痛みは五十肩になってしまっている可能性があります。 仕事や家事でうつむいてばかりの人に良く出てくる症状ですね。痛みが激しい急性期は冷湿布を張って安静にしていただき、痛みが落ち着く慢性期になってから、患部をできるだけ動かすようにして改善を目指していきましょう。 今回ご紹介したテニスボールを使った矯正を、朝と夜の習慣にしていただくと、痛みが改善するのも早いと思います。 生活習慣の改善と矯正を両方頑張っていただき、右肩の痛みを改善していきましょう! 酒井慎太郎の「腰痛おさらば塾」 著者:酒井慎太郎 出版社:講談社 筆者プロフィール 酒井慎太郎 さかいクリニックグループ 代表 柔道整復師。中央医療学園 特別講師 朝日カルチャーセンター講師 池袋コミニティカレッジ・学研カレッジの講師 独自で考案した『関節包内矯正』で、1日170以上の患者の施術を行う。常時予約は1年待ち。 TBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』や東京MXテレビ『うたなび!』ではレギュラーコーナーを、千葉テレビ『Sシート』では司会を務める。患者様には高橋由伸さん(野球)、内藤大助さん(ボクシング)佐々木健介さん(プロレス)など有名人多数。 著書『腰痛は99%完治する』(幻冬舎)、『酒井慎太郎の腰痛おさらば塾』(講談社)など50冊以上。
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筆者プロフィール
酒井慎太郎
さかいクリニックグループ 代表
柔道整復師。中央医療学園 特別講師 朝日カルチャーセンター講師
池袋コミニティカレッジ・学研カレッジの講師
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