定期健診では異常が無いはずなのに、嘔吐を繰り返すのだとしたら、自律神経失調症なのかも知れません。 自律神経失調症のような精神疾患は、内臓の病気とは違って検査で異常が見られにくいため、軽視されやすいものです。 しかし、精神疾患も悪化すると嘔吐が酷く、日常生活に支障が出てしまうほどの重症に発展してしまうこともあります。 では、自律神経失調症で嘔吐が酷くなったら、一体どのように対処したら良いのでしょうか。 自律神経失調症は長時間のストレスや疲労が原因 そもそも、私たちの内臓やホルモン、血管などの働きは、自律神経によって調整されています。 だからこそ、ストレスや気候などによる刺激に、上手に対応することができるのです。 ところが、体が長時間ストレスや疲労に晒されると、自律神経がこれらに抵抗しようと働きすぎて負担がかかります。 それで、ついには交感神経と副交感神経のバランスが崩れて自律神経失調症になり、頭痛やめまい、吐き気、嘔吐などの様々な不調が現れます。 首には自律神経が集中している! 自律神経失調症になった時には、首を刺激するケアを実践することで症状が改善することがあります。 その理由としては、首に自律神経が集中していることが考えられます。 体が長時間のストレスや疲労に晒されると、首の緊張が起こりやすくなります。 ですので、自律神経失調症による嘔吐などの症状が現れた時には、首の緊張を軽減するために首のケアを試してみるのも良いでしょう。 胸鎖乳突筋のストレッチで首をケアするのがお勧め! 首には「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」と言う、太い筋になった筋肉があります。 この筋肉は、首の中でも耳下から鎖骨の真ん中辺りに向かって伸びています。 自律神経失調症による嘔吐などの症状を改善するためには、胸鎖乳突筋をゆっくり伸ばしてケアすると良いとされています。 胸鎖乳突筋のストレッチの方法は、正面を向いた状態からゆっくり上を見たり、首を左や右に向けたりするだけです。 右手を左の鎖骨に添えながら頭を右斜め後ろに倒したり、左手を右の鎖骨に添えながら頭を左斜め後ろに倒したりするのも効果的です。 もちろん、ストレスや疲労のケアも大切! 自律神経失調症の原因がストレスや疲労にある以上は、もちろんストレスや疲労もしっかりとケアする必要があります。 ストレスや疲労は過剰に溜めすぎる前に1日1日ケアすべきで、ストレスや疲労のケアには十分な睡眠とリラックスタイムの過ごし方が大切です。 仕事のある日は十分な睡眠もリラックスタイムも難しいと言う場合には、せめて休日だけでも仕事のことを忘れてリラックスして過ごすと良いでしょう。 とは言っても、休日に家にこもりっきりと言うのも良くなく、ショッピングやウォーキングなどの外の活動で、気分をリフレッシュするのがお勧めです。 まとめ 嘔吐が続く場合はまず病院でその原因を突き止めることが大切です。 嘔吐が自律神経失調症によって起こるケースでは、大半の場合、ストレスや疲労の蓄積が原因です。 ストレスや疲労が過度に溜まると、自律神経の集中している首の緊張が起こりやすくなります。 ですので、自律神経失調症による不快な症状を改善するためには、首の胸鎖乳突筋を解してケアすると良いでしょう。 もちろん、自律神経失調症のそもそもの原因である、ストレスや疲労のケアも忘れないようにしましょう。
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