はじめまして!大阪の「江尻カイロプラクティック」院長の江尻です。 オスグットに悩むお子様は、部活から家に帰ると「痛い痛い」とつらそうですよね。 痛がるお子様を目の前にして、何とかしてあげたい!と思いつつも、どうしていいかわからない親御さんも多いはず。 そんな悩ましいオスグットの痛みですが、実はメンタル面が大きく関わっていることをご存知でしょか? メンタル面といっても、決して根性がないから痛がるとか、オスグットの痛みは仮病である、といったことではありません。 部活の練習や試合、チーム内の競争などのメンタル面が、オスグットの痛みの原因になっている場合があるのです。 今回は、そんなオスグッドの痛みを改善する、お家でできる簡単なセルフケアをご紹介していきたいと思います。 オスグットの原因となるメンタルとは? オスグッドの痛みは、メンタル面が大きな原因になっていると書きましたが、いったいどのような時に、メンタルが崩れてオスグッドの痛みが出てくるのでしょうか 。大きく分けて5つのシーンが考えられます。 1つ目は「焦った時」。 2つ目が「相手の方が強いと気持ちで負けた時」。 3つ目は「同じレベルの相手と戦って自分に余裕のない時」。 4つ目が「体がひどく疲れた時」。 そして最後の5つ目は「嫌々練習をしている時」です。 では、このような心理状況にお子様がなってしまった場合、体にはどのような変化が起きているのでしょうか。 実は、「体が開いてしまう」のです。 どんなスポーツでも、「体が開く」というのはよろしい状態ではありません。 上半身と下半身が連動して動くことが理想的なのですが、体が開いている状態とは、上半身だけが動くいわゆる「手打ち」になっていたり、下半身だけが先に動き過ぎて、いわゆる「および腰」になっているのです。 こうしてメンタルが崩れると同時に、体の軸が崩れてしまう。これがオスグットの痛みに発展する原因です。 オスグッドは成長痛ではない?体が開くと痛みがでる仕組み オスグッドの原因がわかったところで、メンタル面が崩れて「体が開く」とどうなるのかについてお話ししていきたいと思います。 実は、体が開くことで、膝にかかる重心が崩れてしまうのです。 膝にかかる重心が崩れてしまうと、膝が崩れない様に、足の筋肉の緊張が高まります。 そして、足の筋肉の緊張が高まるとどうなるかというと、オスグットの部分に緊張が高まり、痛みを出してしまうのです。 これが、オスグットの痛みを誘発する大きな原因の1つとなっています。 膝にかかる体重が微妙にずれた状態で、一日何時間も練習を繰り返すと、子供の未発達な軟骨部分が耐え切れなくなってしまい、痛みに発展してしまうのです。 ビックリされる方がいるかもしれませんが、オスグットの痛みは「成長痛」ではありません。 同じチームで同じ練習をしているのに、オスグッドの痛みが出る子と、出ない子がいるのには、こういった理由があったのです。 体が開かないようにすることで、オスグッドの痛みを改善する 最後に、オスグッドの痛みがでないよう、体が開かない状態を作る方法をご紹介していきます。 ポイントは2つ。 1つ目は、足の親指の付け根で地面を蹴る意識を持つこと。 体が開くと体重は足の小指側に乗ってしまいます。 そうすると膝は外を向いてしまい、膝にかかる体重のバランスが崩れてオスグッドの痛みが発生するのです。 日頃歩いている時や、練習はじめの軽いウォーミングアップの時に、親指側で地面を蹴っていることを意識するようにしてみてください。 2つ目は、膝が前を向いていることを意識すること。 足の親指で地面を蹴ることと同時に、走っている時に膝が前を向いていることを意識してみましょう。 疲れて膝がO脚気味になってくると、膝にかかる体重のバランスが崩れてしまい、オスグッドの痛みが出てしまいます。 まとめ さて、いかがでしょうか。オスグットの痛みが出るという状態は、お子様の体が成長していることで発生する痛みではありません。 原因は「体が開いている」こと。 つまり、フォームの乱れが大きな原因になっているのです。 練習はじめの体力に余裕のある時や、格下の相手と戦っている時は、体のフォームは崩れにくいです。 でも、練習がハードになってきたり、強い相手と戦うことでメンタルが崩れてしまうと、焦って体のフォームは崩れがちになり、オスグッドの痛みが出てきます。 オスグッドの痛みが出ないよう、メンタル面をどのように鍛えればいいのでしょうか? ポイントは、日頃の練習でしんどくなって来たとき。練習でしんどい時に、意識して体のフォームが崩れないようにするだけで、試合の前や試合の途中にオスグッドの痛みがでないようになっていきます。 体が開かない状態を作ることができれば、痛みが改善されるだけではなく、いざという時に美しいフォームでプレーできるようになるので、スポーツなどのパフォーマンスが上がるので、ぜひ今回お伝えした方法をお試しくださいね。 筆者プロフィール 江尻俊(えじりしゅん)大阪医療技術学園専門学校鍼灸科卒 カイロプラクター エジリカイロプラクティックさかえ鍼灸院院長 筋骨格系の治療、内科治療、エネルギー治療、頭蓋治療等手技療法を幅広く学び、現在はオリジナルの治療法を精力的に開発している。 病院に行っても治らなかった関節の痛みにとどまらず、自律神経系、内科系の治療にも定評がある。
筆者プロフィール
江尻俊(えじりしゅん)大阪医療技術学園専門学校鍼灸科卒
カイロプラクター
エジリカイロプラクティックさかえ鍼灸院院長
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