朝起きれないのは起立性調節障害?自律神経を整えて起立性調節障害を改善しよう!
本当は学校が大好きで、友達とも会いたい。勉強をして将来は、こんな職業について、こんな仕事をしたい!・・・という夢があるのに、どうしても朝起きることができず、無理して学校に行くと、ドッと疲れて横になるばかりで、次の日は学校を休む。。。こんな生活を繰り返していませんか? 周りの大人は、「なまけ病じゃないの?」とか「根性が足りないからだ」と、ちっとも自分の苦しさを理解してもらえず、友達とも少しずつ距離ができてしまい、寂しい思いをしている人が多いのです。 でも、安心してください。あなたが悩む「朝起きれない」「疲れがとれない」などの悩みは、【起立性調節障害】が原因で起きていることがあるのです。 この「起立性調節障害」が原因の場合は、自律神経の乱れを整えることで改善させることができるんです。 朝起きれない仕組みを解明!起立性調節障害は、パソコンのフリーズのようなもの 自律神経の乱れは、ストレスがきっかけになって起こります。 そして自律神経が乱れると、体の血行が悪くなってしまい、血行が悪くなると体に必要な酸素が不足しがちになり、体に様々な不調を引き起こすのです。 これが「起立性調節障害」の症状です。 この起立性調節障害は、パソコンに例えるとわかりやすいかもしれません。 今のパソコンは、性能が年々良くなって、以前よりフリーズ(動かない、反応しない)状態になるのは少なくなりましたね。 でも、ネットでキレイな動画を見ていたり、ソフトやアプリを同時に何個も立ち上げると、パソコンの反応が遅くなったり、時には動かない状態になりませんか? これは、いろんな作業を同時に行うことがパソコンのストレスとなって、機能が低下もしくは停止してしまうことが原因です。 パソコンと同じように、人間にも過度なストレスが加わり、その人の能力の限界に近づくと、体のトラブルが起きやすくなります。そのトラブルの多くは自律神経に影響していて、体に様々な不調を引き起こしてしまうのです。 特に、まだ若い10代のティーンエイジャーは成長の過程でホルモンバランスも乱れやすく、ストレスに対する対応にも慣れていません。 さらに、自律神経のシステムも未発達なことが多く、原因不明の体調不良として「起立性調節障害」に悩む場合が多いのです。 自律神経が乱れると、血管が細くなり血液の流れが悪くなる 自律神経の話をする際によく例えるのが、お化け屋敷やキモ試しをした時の身体の状態です。 怖いところや嫌な場所に行くときは、身体が緊張しますね。 筋肉が固まって動きがぎこちなくなります。緊張感で、筋肉が固まりやすくなるのは、自律神経の交感神経が興奮し続けていることが原因です。 交感神経が興奮すると、血管が収縮します。また、手足に汗が出やすくなり、心臓の拍動は早くなるのです。 お化け屋敷やキモ試しは極端な緊張状態ですが、学生の生活でも緊張を感じる場面は多いのではないでしょうか。 宿題を忘れて受ける授業。定期的な中間、期末テスト。 相性の合わない教師やクラスメイト。 数えたらキリがないですが、年齢が10代そこそこの子供達には、生まれて初めてのストレスばかりで、交感神経が興奮する時間が長くなり、自律神経が乱れてしまい、交感神経が副交感神経(リラックス神経)にうまく交代することができなくなり、身体の血液の流れが乱れて不調につながっていくのです。 血流の低下が、細胞のエネルギー源である酸素の不足を招く 人間にとって、呼吸は最も重要な生命活動です。水や食事は、数日とらなくても死ぬことはありませんが、呼吸は数分でも途絶えれば生きていけません。 呼吸で重要な気体は酸素です。酸素は細胞にあるミトコンドリアのエネルギー源で、酸素を使うことで細胞が活動できるようになるのです。 また、人間には60兆の細胞があり、脳も細胞、神経も細胞、血液の赤血球も細胞です。 人の体は、細胞の活動によって生命を維持し生活を送っています。その中でも最も酸素を必要とする細胞が「脳」です。 脳は身体の2%ほどの重さしかありませんが、身体を巡る酸素の25%は脳の細胞が消費しています。 そして、酸素不足な体になり、一番影響を受け安いのが脳なのです。脳は自律神経の中枢であり、ホルモンの分泌や思考・判断、さらに五感の機能も司っています。 酸素不足になることで、脳の機能が低下してしまい、朝起きれない・疲れやすいという起立性調節障害の症状を引き起こしていくのです。 起立性調節障害を改善するには? 起立性調節障害は10代の子供達に起きやすい、自律神経の乱れにより引き起こされる症状の1つと考えていいでしょう。 そのメカニズムは、「ストレスがたまる⇒自律神経が乱れる⇒血流が悪化する⇒酸素が不足する⇒症状が出る」となります。 病院では検査しても原因が特定できず、対処法として幾つかの薬を処方され、自己治癒力に委ねがちです。 しかし、東洋医学では、人間の組織や器官の機能を調整する作用や転調作用という体質改善、体質強壮させることは最も得意な分野になります。 2000年以上前から受け継がれた伝統医療には、科学では解明しきれない人間本来の能力を引き出すことができるのです。 もし、あなたや家族が「朝起きれない」という起立性調節障害でお悩みなら、鍼灸や整体などの東洋医学の力を借りてみてはいかがでしょうか。 東洋医学の力で自律神経の乱れを整えることで、これまで薬を飲んでも改善しなかった起立性調節障害の症状が緩和していく例が多いのです。 院にも多くの「朝起きれない」患者さんが来院されますが、鍼灸と整体で自律神経の乱れを整えることで、起立性調節障害の症状が改善されていきます。 ぜひ、あなたの家の近くにある「東洋医学」を受けることができる治療院を探してみてくださいね! 筆者プロフィール 市原 祐之(いちはら ひろゆき) ユナイテッド治療院院長はり師・きゅう師/カイロプラクター(日本カイロプラクティック医学協会認定)/活法古式整体師(伝統療法普及協会認定)/メンタルケアスペシャリスト(財団法人メンタルケア協会認定) 東京都多摩市で自律神経不調専門治療院を開業。 西洋医学と東洋医学、近代療法と伝統療法を融合(ユナイテッド)させた独自の療法を行っております。 主に自律神経の乱れからくる、めまい、頭痛、倦怠感、うつなどの自律神経失調症状、更年期障害、起立性調節障害などの改善を得意としています。
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