これからのシーズン、ケアが欠かせないのが紫外線です。シミ、シワ、たるみの原因ともなります。 肌の老化の原因のうち老化酵素によるものを除き、その70%が紫外線(UV)と言われています。 1.紫外線とは UVA波 紫外線の90%以上がこのUVA波です。皮膚の深いところに悪影響を及ぼす紫外線で、光の波長が長いため、日常生活中に影響を受けます。さらにこれは窓ガラスなども通り抜けるため屋内にいても対策が必要となります。 また皮膚の真皮層にまで到達し、肌のハリ、弾力に大切なコラーゲン線維、エラスチン線維を切断させ、シミ、たるみの原因になります。(光老化ともいう) 肌内部に活性酸素を作りだし、皮膚細胞の遺伝子を傷付け、シミ、そばかす、皮膚ガン、白内障の原因にもなるほか、皮膚の免疫力も低下させます。 UVAを阻害する表記は「PA」で防御効果を表します。効果の度合いは「+」の数で表示され、「PA+」「PA++」「PA+++」の3段階に区分されています。 UVB波 別名「レジャーUV」とも言われ、オゾン層の増減により地上に到達する量が変動します。日傘や帽子を使うことで直射日光に当たらないように心がけることで、ある程度は防ぐことができます。 浴びると肌に炎症を起こさせ赤くなる日焼けを起こします。皮膚の表面に悪影響を及ぼす紫外線です。メラニン色素をつくり、やがて色素沈着となりシミやソバカスの原因にもなります。 大量に浴びると免疫力の低下、皮膚ガンや白内障を引き起こす可能性があります。 UVBを阻害する表記は「SPF」で防御効果を表します。「0~50+」の数字で表され一般的にSPF値×約20分がUVB防止時間の目安です。 UVC波 オゾン層に遮られ地上に届くことはありません。 日焼け止めの選び方 どんな基準で選びますか?日焼け止めに含まれる成分のうち、油分やオイル系が使われているものは避けた方がよいです。オイルによる保湿は肌自体の乾燥を進めてしまいます。 よく伸び、水に強いことから、日焼け止めに用いられることが多いですが、本来の皮膚を守るという観点からすると少しズレてしまうので、ノンオイル系を選んでください。 日常生活のみという人はPAの値を優先し、アウトドアや屋外で作業される方はその時間に合わせてSPFの強さを調整すると良いでしょう。自分の生活スタイル、その日の使い方で日焼け止めも変えることをオススメいたします。 飲む日焼け止め 最近、新しく出てきたものとして飲むタイプの日焼け止めがあります。 これは紫外線によって体内に発生する活性酸素をビタミンや補酵素によって除去しようとする考え方です。ただし体内の栄養素は本来、生命維持活動に使用されるため、紫外線によるダメージに特化した働きを約束することが出来ません。 そのため不確定要素が多かったり、そもそも必要量が足りていない場合は十分な効果が得られないこともありますのでご注意ください。 アフターケア つまり日焼けは「火傷」です。火傷したら皆さんはどうしますか? 冷やしますよね。日焼けも初期は冷やして皮膚表面の炎症を抑え、皮膚全体が受けるダメージを小さくする必要があります。 その後は皮膚を修復するべく、抗炎症性のクリームやオイルフリーの保湿をしてあげることが重要です。 またビタミンCやカロチノイドと呼ばれる野菜の色素を積極的に摂取し、体内からも修復してあげることでシミやソバカスの発生を防ぐことができます。 一色浩太 つるのこころ治療院院長(鍼灸按摩マッサージ指圧師) 一般社団法人 まほろば東京融合療法研究会付属施術所 所長 中国上海中医薬大学 解剖学短期研修修了 枇杷葉温圧療法 師範 (福寿弁天秘法 濱田家直系) 治療の主役は「あなた自身」です! 人には自らを治そうとする自己治癒力があります。その力を最大限に引き出し、整えてあげることで症状に対して根本的な側面からアプローチしていきます。 また東洋医学では病気になる前に治療や養生をして未然に防ごうということを「未病知」といいます。当院はこの病気になる前の"予防"にも力を入れ、根拠のある施術、指導を行っていきます。
一色浩太
つるのこころ治療院院長(鍼灸按摩マッサージ指圧師)
一般社団法人 まほろば東京融合療法研究会付属施術所 所長
中国上海中医薬大学 解剖学短期研修修了
枇杷葉温圧療法 師範 (福寿弁天秘法 濱田家直系)
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