じめじめとした梅雨時期になりました。 皆さん、いかがお過ごしでしょうか? TMBCマッサージ院の中村と申します。 さて、今回お話しするのは、気候、天気の変わり目で感じる体の不調「気象病」についてです。 雨の日の不調!気圧の変化が原因だった 天候が大きく崩れるとき「古傷が疼く」とか、雨の降る前に「天気予報より正確に肩こりを感じる」と言った経験や話を聞いた事はありませんか? こういった症状を『気象症』、『気象病』、『天気病』などと呼ばれています。 「気圧の変化によって自律神経のバランスが偏るために発生する」と考えられています。 通常、自律神経はシーソーのようにバランスを保ちながら機能しています。 このバランスが、気圧の変化により、どちらかに偏ってしまうため、体に不調が現れるのです。 人は本来、気圧の変化に対応できる 実際、地球上の生き物は気圧の変化を感じ取り、気候の変化に対応して生きています。 人の場合、「悪天候の中、洞穴でジッとやり過ごす」ことを前提としたカラダのつくりになっています。 ですが、悪天候の度に洞穴でジッとやり過ごすのは、石器時代ならまだしも、現代社会では無理な話です。 「雨だからと休む」ってワケにはいきませんからね(苦笑) そこで、人は無理やり、悪天候の中で活動せざるを得ないワケです。 無理がきてる、と思いませんか?でも、安心してください。 自律神経のバランスがどちらかに偏ったとしても、すぐ環境に合わせてそのバランスを取り戻し、活動するための機能が私たちには備わっているのです。 ところが、すぐにバランスが取れない場合、体に不調が起きてしまうのです。 「気圧の変化」という、地球上に住んでいる以上避けては通れない自然現象が引き金となっているため、治すのはとても大変です。 では、人が皆、気象病に悩んでいるかというと、そんなことはありません。 なぜでしょう? それは、気象病の人にある特徴があるからです。 気象病になる人の2つの特徴 特徴1 筋肉が弱っている 現代社会になって、人の生活は便利になる一方で、体を、特に筋肉を使うケースが極端に減ってしまいました。 ちょっと先のコンビニにも車で出かけたり、2階に上がるときもエスカレーターで上がったりなんて、身に覚えがありませんか? こうやって、楽をしていると筋肉はどんどん衰えていきます。 筋肉が衰えることによって、体の熱産生が減り低体温(36度未満の体温)になってしまいます。 低体温は代謝不良を起こし、体の様々な機能が低下してしまいます。 当然、気圧の変化による自律神経のバランスもとりにくくなってしまい、一度偏った神経バランスを戻せなくなってしまうというワケです。 特徴2 循環が悪い 筋肉の衰えによって体温も下がりやすくなりますが、循環も悪くなります。 手や足に向かった血液やリンパ液は、筋肉の力を借りて体の中心へ戻るからです。 筋肉の衰え以外にも、循環が悪くなる理由はあります。 それは、筋肉が疲労して硬くなっているケースです。 筋肉が硬くなって循環が悪くなると、細胞の間に老廃物がたまってむくみとなってしまいます。 むくみが続くと神経はとても過敏になってしまい(感作といいます)、ちょっとした刺激をものすごく感じるようになってしまうのです。 たとえば、毎日の生活で一日8時間以上、ジッとしていることはありませんか? そうなると、姿勢を保つために働いている筋肉は疲れてカチカチになってしまいます。 姿勢を保つ筋肉の多くは、骨のきわに多くあります。なぜなら、骨を固定しなければならないからです。 こういった筋肉が体の芯にむくみを作り、神経を過敏な状態にしてしまいます。 これこそ、雨の前になると「どーんと体が重い」なんて症状のきっかけとなってしまうのです。 気象病を克服する2つの習慣 この2つの特徴を改善するために、有効な習慣は2つです。 1 運動をする事! 2 筋肉の疲労を芯から抜く事! 以上です。 さいごに いかがでしょうか。 今回は「気象病」についてお話ししてきました。 とっても、忙しい人には「こんな時間ない!」と言われるかもしれませんが、これこそ、毎日必要な最重要事項です。 がんばって挑戦してくださいね。 TMBCマッサージ院(筋肉内の血液循環をあなたに合わせて整える療法) 中村金雄 筆者プロフィール 中村金雄 TMBCマッサージ院院長 名古屋市・金山にて筋肉専門の治療院「TMBCマッサージ院(筋肉内の血液循環をあなたに合わせて整える療法)を拠点に活動中。 全身の筋肉から悪いところを探り当てる筋肉専門の治療が「魔法の指」と呼ばれ口コミで評判になる。今でも東京、神戸、高山、和歌山より月に一回、新幹線で名古屋まで通われるファンがいるほど。 現在、筋治療を行うと同時に、徒手療法研究会で筋触擦講師、筋治療セミナーの開催など、筋治療の普及にも努めている。
筆者プロフィール
中村金雄
TMBCマッサージ院院長
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