女性は男性よりも頭痛持ちが多い! ズキズキと頭が痛い、頭が締めつけられるように重い。女性にはこうした頭痛に悩まされる人が少なくありません。 女性に頭痛が多いのには主なものとして4つの理由があります。体格、月経や更年期。そして、妊娠です。 首や肩がほっそりしているために、頭の重みを支える首や肩の筋肉により大きな負担がかかってしまい、肩こりを伴う緊張性頭痛が起きやすくなったり、月経や更年期といった女性ホルモンの量が急激に変化する時にも片頭痛が起きやすくなります。 特に更年期に差し掛かる頃は、思春期の子供を抱えていたり、親が介護を必要とする状態になっていたりと、ストレスも多くなってきていますから、それに伴い頭痛も生じやすくなることもあります。 また、女性だけのライフイベント、妊娠も頭痛を引き起こす理由の一つです。妊娠前期に頭痛に悩まされたという方も多いのでは?妊娠後期になるとホルモンバランスが安定してきて頭痛も減ってきますが、妊娠前期には女性ホルモンの量が急激に変化して片頭痛が起こりやすくなります。 頭痛薬を飲めば飲むほど、聴覚障害が起こるリスクが高まる!? 頭痛薬を飲んで頭痛が収まっている間だけが気持ちの落ち着く時間かもしれません。穏やかな気持ちになれる時間を求めて、頭痛が起こるとついつい鎮痛剤に手が伸びてしまうという方も少なくないのではないでしょうか? しかし、最新の研究によると、イブプロフェンを頻用すると難聴になるリスクが高まるということが分かりました。 イギリスの医療系ニュースサイト「Medical News Today」によると、14年間にわたって6万人以上の女性を対象として調査した結果、イブプロフェンやアセトアミノフェンといった成分を含む鎮静剤を飲む回数が週に2~3回だと難聴になる可能性は13%。週に4~5回だと、21%、約5人に1人の確率になった、ということです。 さらに週に6回以上飲んでいる女性では、難聴になる危険性は24%。毎日のようにイブプロフェンを飲んでいると、4人に1人に近い確率で聴覚障害が起こる危険性があるというのです。 仕事や家事が立て込んでいるからどうにか鎮静剤で痛みをおさえて乗り切りたい・・・そんな状況になることは多いと思いますが、こうした副作用を考えると根本改善の道を考えていく必要がありそうですね。 鎮痛剤が頭痛の連鎖を引き起こす! 常に頭痛に悩まされている人にとって、鎮痛剤 辛い頭痛を治したくて鎮痛剤を飲んでいるのに、実は鎮痛剤の飲み過ぎが頭痛をさらに悪化させているケースも少なくありません。 頭痛を感じて鎮痛剤を飲む。症状が一旦は改善されるものの、有効成分の効き目が切れたとたんにまた頭痛が生じてしまう。こうして頭痛が起きては鎮痛剤を飲んで回復、有効成分の効き目が切れては鎮痛剤を飲むということを繰り返す状態で引き起こされる頭痛を「薬物乱用頭痛」と呼びます。 市販の鎮痛剤の多くは、即効性を高めるために鎮痛成分以外に、過敏になった脳の働きを鎮静化させる中枢神経抑制剤や血管の収縮を促す無水カフェインなども添加されています。中枢神経抑制剤も無水カフェインも、効果が切れると痛みがぶり返すことが多いのです。市販の鎮痛剤を月に10回以上服用するようなら、薬物乱用頭痛が疑われます。 頭痛ダイアリーで自分の頭痛パターンを把握しましょう 頭痛を繰り返す方には頭痛ダイアリーがお勧めです。天候不順、残業やプレゼン前後といった脳作業量の増加、寝不足、飲酒、月経周期などの影響によって頭痛が引き起こされる人が多いので、自分はどんな条件で頭痛になるかを記録しておくといいでしょう。 どういう条件があった時にどういう痛みを感じたか、痛みはどのくらいの時間続いたか、どのタイミングで鎮痛剤を飲んだか、どれくらい経って頭痛がぶり返したかということを記録してみましょう。 自分の頭痛パターンが見えてきます。 そうすると、「プレゼンの前の日はよく寝ておこう」とか「寝不足の時にはお酒を控えよう」というように頭痛が生じる前に対策を立てやすくなります。 まとめ 多くの女性が悩まされる緊張性頭痛や片頭痛。辛い頭痛を早く治したい!そうやって鎮痛剤に頼ってばかりいると、含有成分によっては聴覚障害の危険性も高くなったり、鎮痛剤が引き金となって頭痛が悪化することも。 薬に頼らないで頭痛を改善できるよう、まずは頭痛ダイアリーを始めてみませんか?
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