メタボリックシンドローム(体脂肪・内臓脂肪体質)やロコモティブシンドローム(筋・関節 運動器障害)、現代人が抱える生活習慣病は年々広がりをみせております。 あるスポーツ財団の調査によると、一週間に2時間以上の運動をしている方は、全世代別にみても全体の約38%しかおりませんでした。 特に高齢者は筋力低下に伴い要介護の状態を高めてしまいます。 国を挙げてロコモ予防の体操を推進した結果、一時期よりも運動を習慣化する方の割合は増加傾向にあります。 しかしその反面20代〜30代の若者世代での運動不足は深刻です。社会の利便性が良くなった変わりに、体を動かす事が極端に少なくなりました。 この状況がこのまま続くようだと、今の若者世代が40代になった時には、ロコモティブシンドロームに大部分が悩まされると予測されています。これからどんどんこの問題は深刻化しそうです。 なぜなら最近はメタボリックシンドロームとロコモティブシンドロームの合併症状まで出始めております。 それがサルコペニア肥満です。 平均筋力量が半分以下になった人をサルコペニア症候群と呼ぶ サルコペニアとは? ギリシャ語で筋力が失われた症状という意味です。 世代別の平均筋力量が半分以下になった人の事をサルコペニア症候群といいます。 実はこの症状、30代を越える女性の5人に3人がなっていると言われております。つまり、筋肉量が無く、脂肪がついている体型はサルコペニア肥満だと言えます。 最近ニュースでも話題になっていますが、絶食ダイエット。過剰な食事制限は、返って体を悪くします。これは筋力を落としたために、基礎代謝が落ちるので、体温低下や体力が無くなるので、リバウンドに悩まされるようになります。 私達が健康を維持するためには適度な運動は絶対に必要です。生きているという活動そのものが、心臓の筋肉の運動だと言っても過言ではありません。運動が嫌いだからと言って避けていると、体の機能はどんどん低下します。 体が疲れやすい。病気がち。ストレスが多い・・・これらの悩みも運動をする事で大幅に改善します。 運動はすべての体の状態に効果がある! ある大学の学長がこんな事を言っております。 「薬は一つの症状にしか効かないが、運動はすべての体の状態に効果がある!」。 一週間に2時間の運動は最低限必要な目安です。一日わずか20分程度です。 通勤通学の時に、早歩きをする。階段を利用する。朝ラジオ体操を習慣にする。休日は町内をウォーキングしてみる・・など 意識をすれば出来る事がたくさんあります。 ぜひ健康維持、健康増進のために運動を習慣にしていきましょう。 たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ 著者:清水真 出版社:神宮館 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 日本メンターコーチング協会コーチ 手技塾札幌代表 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
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筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
日本メンターコーチング協会コーチ
手技塾札幌代表 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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