「治るスイッチ」をONにする方法をお教えいたします
こんにちは、国際中医師の梶村です。 当院には、どこへ行っても何をやっても治らない、慢性痛に悩んだ患者さんが多く来院されますが、当院の治療で治る人と、当院でもやっぱり治らない人には大きな違いがあります。 それは誰もが持っている「治るスイッチ」がONになっている人と、OFFになっている人のちがいです。 自然治癒力の凄いパワー ケガをした猫はケガのところをペロペロ舐めながら、じっと動かずに治るのを待ちます。 ネコはケガをしたら、じっと動かないで安静にしていれば、自然治癒力で治ることを、本能的に知っているのです。 人類は歴史的に死亡率の高い疫病が何度も流行って、その度にたくさんの人が犠牲になりました。しかし、それらの疫病に感染した人が全員死んだのかというと、そうではないのです。 例えばエボラ出血熱ですと、死亡率50~80%と言われています。このように治療薬のない疫病が流行しても30~50%の人は、自己免疫によってウイルスに打ち勝ち、生還します。 このことから、人のカラダには自然治癒力というものすごい「治る力」が備わっていると言えるのです。 治らない人の3大特徴 1.思いこみで悪い健康法を実践している 膝が悪いので毎日一万歩あるいている。 肩が痛いので痛い方の肩を積極的に使って、朝晩肩をグルグル回す運動をしている。 食欲がないのに無理に高カロリーの物を食べている。 みなさんが実践していることが実は、逆効果になっている事が多いのです。 2.医療不信などで治ることを諦めている あちこちの医療機関で治療や検査を受けたが、症状が全く改善せず、医療機関によって診断や指導法が違うことによって、医療機関に対して不信感が強く、治ることを諦めてしまっているので、どんなに素晴らしい治療を施しても、本人のカラダが反応せず、気血水の巡りが正常化しないで、症状が良くならないのです。 3.人まかせで誰かに治してもらおうとしている人 俗にドクターショッピングと呼ばれますが、あっちに良い先生がいると聞くとちょっと行って見る、こっちにカリスマ治療家がいると聞くとちょっと行って見る。 まるでラーメン屋さんの味見でもしに行くような感覚で、治療院を転々と渡り歩く人がいます。 この世の中に本当の神さんのように、あっと言う間に治してしまう、凄いカリスマ治療家がいて、そういう治療家にいつか巡り合えると思っていて、自分で生活を改善する気が無い、治療家が指導したことを全く実行しない。 治療計画よりも他の用事を優先して、暇なときにしか治療に行こうしないので、治るはずがない人。 治る決心をしよう 治るスイッチをONにするには自分のカラダがもつ、自然治癒力を信じて「治る決心」をすることです。 「はー?治る決心?」と思われる方も多いかもしれませんが、慢性痛で長期間悩んでおられる方のほとんどが、この「治る決心」が出来ていないから治らないのです。 ダイエットにも同じ事が言えますが、痩せる方法はたくさんあり、女性雑誌を見ていると、夢のように何も努力しなくても痩せる方法が多く、あれこれ手を出して無駄金を使って、損をしている人が多いのではないかと想像できます。 「ためしにやってみようかな?」というかるい気持ちで始める人は当然最後まで、やり切ることが出来ません。 入会金何十万円も払ってダイエットサロンに入会すると痩せられるのは、大金を支払うことによって、何よりもダイエットを最優先する「決心」ができた人だからです。 病気と闘うのは患者さん本人 治療家と患者さんの関係はトレーナーとボクサーの関係と似ています。 闘うのは患者さん本人であり、勝つために優れたトレーナーを選ぶ。 例えばオリンピックや世界タイトル戦のように、目標が高ければ高いほど優れたトレーナーに指導してもらう必要がある。 だから、どんなに遠方であっても、費用が高額であっても、必死でお願いして指導を乞う。 トレーナーはボクサーの得手不得手を良く見て、その人の弱点を強化して、長所を伸ばすように、考えて計画的にトレーニングさせる。 治療家と患者も同じで、二人三脚で病気と闘います。 「治る決心」をするということは、治療を何よりも最優先すると心に誓うことです。 「ためしにやってみよう」で無駄金を使って損をするのはもう止めて、しっかりと「治る決心」をしましょう。 それが出来た人は、どんなに遠くても、治療費が高額でも、実績のある治療家にお願いして、治療家と二人三脚で病気と闘います。 すると前述した自然治癒力が最大限に発揮されて、治るスイッチがONになり、今までどこへ行っても何をやっても改善しなかった症状が、鮮やかに改善していくのです。 筆者プロフィール 梶村英男 梶村鍼灸整骨院院長国際中医師、鍼灸師、柔道整復師、ケアマネージャー、 チャイルドボディーワークセラピスト 高校時代に部活動の軟式テニスで腰痛症になり、整骨院へ通院した経験から治療家を志し、卒業後に行岡柔道整復専門学校へ進学、大阪鍼灸専門学校卒業時に大阪府知事表彰受賞し、平成2年に現在の大阪府藤井寺市に梶村鍼灸整骨院を開設。 25年にわたり地域医療に根ざした治療活動を展開。現在では中医鍼灸治療と極細鍼治療の普及活動を精力的に行っており、業界誌『鍼灸ジャーナル』に「心に残る症例」、『医道の日本』に「5分の置鍼で治った五十肩の症例と仮説」が掲載され論文やコラム多数執筆。2016年度版「腰痛解消!神の手を持つ16人」(現代書林)に、ゴッドハンドとして紹介されている。
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