腰痛・膝痛・足の痛みを改善するにはバランスボール!立ち姿勢を美しくする効果も
みなさんは、腰痛・膝痛・足の痛み悩んでいませんか? 実はきちんとした立ち方をしていればこれらの悩みが解消されることをご存知でしょうか。 今回は、バランスよく、良い姿勢で立ち、体の痛みを改善する方法をお伝えしたいと思います。 バランス良くたっていれば体が痛くなることはない 運動学では、「人体の重心は骨盤内の仙骨のやや前方にある。足底から計測すると、成人男子の重心は身長の約56%、女子は約55%の高さにある。」と医歯薬出版株式会社が出版している『運動学 改訂第2版』齋藤 宏 著 に記載されています。 つまり、立っていても座っていても仙骨のやや前方を中心としてバランスが保てていれば、人間約600あまり筋肉が存在し、重力に逆らって立ったり座ったりしているので、重力に対して保持する沢山の筋肉にバランスよく、均等に力が加わっている状態になります。 よって、一部の筋肉に沢山の負担がかからない状態ですから、痛くなりにくいわけです。 腰痛、膝痛、足の痛みがある方の多くの方は、この仙骨のやや前方を重心にして、立ったり座ったりしていないため、痛くなりやすい状態と言えます。 良い姿勢で立つためにはバランスボールを使う! では、どのようにしたら良い姿勢で立てるようになるか?? 私が腰痛、膝痛、足の痛みなど初診の患者様にオススメしているのが、バランスボールトレーニングの中の『四つん這いトレーニング』です。 人間の筋肉の中で腸腰筋という筋肉があります。 腸腰筋は、大腰筋、腸骨筋、小腰筋の3つの筋肉を総称して言います。 特に大腰筋が重要なのですが、この筋肉は姿勢を維持したり、歩行の際に極めて重要な筋肉です。 黒人選手で優秀なスポーツ選手などは日本人の約3倍ほど、この腸腰筋が強いと言われているため、スポーツの競技能力が高いと言われています。 この腸腰筋は、人間の動きでどのような時に働くかと言うと、膝を上げお腹に付けようとする時、股関節が90度以上あがった時に働きます。 この状態は、バランスボールで四つん這いになった状態でもあります。 またバランスボールで四つん這いになった状態では、ボールを両膝で挟んでいますので、腿の内側の筋肉、大腿部内転筋も同時に使用しています。 それでいて、四つん這いでしばらく保持している状態では、左足と右足、左右均等に力を入れて、バランスを取っていますので、左だけ力を入れすぎたり、右だけ力を入れすぎるなどが起こらないので、筋肉をアンバランスに使うことがありません。 このトレーニングを続けていると、立った時に骨盤内の仙骨のやや前方で立てるようになります。 これができれば、バランスのとり方が今まで以上に良くなるので、ケガをしにくくなったり、痛みが少なくなったりする効果が期待できます! 四つん這いエクセサイズのやり方 ①バランスボールに両膝を乗せる。この時、膝と膝の間隔は、コブシ1個半か2個ほどあける。 ②両足とバランスボールの隙間をあけず、両膝でバランスボールを床に押し付ける。 ③両手をバランスボールにつき、両手、両膝がほぼ正方形を作るように配置する。 ④両膝の圧を抜かずに、前方に体を体重移動させる。 まとめ いかがでしたでしょうか。 腰痛や膝痛など体のどこかに痛みを感じている人は立ち姿勢のバランスが崩れているということをお伝えしました。 痛みの解消には、立った時に骨盤内の仙骨のやや前方で立てるようになることが大切。 ぜひ、今回ご紹介したバランスボールを使った四つん這いエクササイズを試してみてくださいね。 筆者プロフィール 宇野 彰男柔道整復師 うの整骨院院長 愛知県尾張旭市で【うの整骨院】の院長をしています宇野彰男です。 中学時代から実業団まで駅伝部に所属し、最後はケガによって引退を余儀なくなれました。 その経験からスポーツで痛めたケガやそれ以外のケガや痛み等でお困りの方に何らかの手助けしたいという思いで、柔道整復師になりました。 うの整骨院を開院するまでの臨床経験は、名古屋市内の接骨院勤務経験はもとより整形外科の病院勤務にて臨床を積みました。 現場の臨床で学んだ豊富な知識と経験で、少しでも多くの方のお役に立てるよう日々精進しています!宜しくお願い致します。
5096