太古の今西です。 今回、第9弾では女性に人気の『アロマトリートメント』を取り上げます。 施術について取り上げるのは、コラム第2弾の『タイ古式マッサージは世界一気持ちいい!?』に続き2回目です。 な~んだ、ただのオイルマッサージでしょう?というあなた。これを読めば、アロマトリートメントの虜に! はじめに 今回も私の分身『狸先生』に詳しく説明してもらいます。 --------------------------------------------- タイ子「狸先生、ご無沙汰してます。」 狸先生「おっ、いらっしゃい!元気だったかな?」 タイ子「ぼちぼちです。」 狸先生「ん? 体調でも悪いのか?」 タイ子「仕事が忙しくって、身体が疲れてます。一日中パソコンとにらめっこ。首肩こりと、少し頭痛が。夕方になると脚がむくみます。結局、身体全体がだるいんです。」 狸先生「社会人になってまだ数年なのに。先が思いやられるな。今回はそんなタイ子君にピッタリの施術を紹介しよう。アロマトリートメントじゃよ。」 タイ子「会社の先輩がよくサロン通いしているわ。私はまだ体験したことがないけど。」 狸先生「それならちょうどいい。今回はアロマトリートメントの話をすることにしよう。」 タイ子「わっ~。楽しみ!」 狸先生「それでは下記の項目に沿って説明するぞ。」 ① アロマトリートントとは? ② アロマトリートメントの歴史 ③ 精油 ④ キャリアオイル ⑤ リンパについて ⑥ トリートメントの方法 ⑦ 太古の改良型アロマトリートメント (アロマリンパケア) ---------------------------------- ①アロマトリートメントとは? 皆さんは、アロマセラピー(アロマテラピー)という言葉を聞いたことはありますか? 芳香物質である精油(エッセンシャルオイル)を使って幅広い観点から行う自然療法です。 心と身体のバランスを整える効果があります。 アロマセラピーにはいろいろな方法があります。 例えば、 ・芳香浴(室内などの精油を香らせて呼吸器から取り入れる方法) ・全身浴(入浴の際に精油を使います) ・トリートメント 等々 ここでは主としてトリートメント(アロマトリートメント)について詳しく説明します。 アロマトリートメントは、精油をキャリアオイル(後述)で希釈したブレンドオイルを、身体に塗布して、血行とリンパの流れを良くする手技療法のことを言います。 エステサロンでは、お店独自の呼び方をしています。 例えば: ・リンパ(ケア)トリートメント ・アロマトリートメント ・オイルリンパトリートメント ・ボディートリートメント ・オイルマッサージ 等々 太古ではアロマリンパケアと呼んでいます。 これらの名称に惑わされず、お店のHPを読んだり、実際に電話で問い合わせ、具体的にどのような施術をするかを確認してから受けるようにしましょう。 実際に受けてみたら想定していた施術と違うということもありますので。 ②アロマトリートメントの歴史 何千年も前から、人類は芳香植物から抽出したオイルを治療や香料などに利用していたそうです。 アロマセラピーの名付け親でその概念をつくったのは、フランスの化学者(博士)ルネ=モーリス・ガットフォセです。 スクールではこの人の名前は絶対に覚えなさいと言われました。 試験にも出ましたね~。 とても有名なエピソードがあります。 博士がアロマセラピーの研究中に火傷を負い、近くにあったラベンダーの精油に手を浸したところ、傷がみるみる回復したと言われています。 これは、ラベンダーの精油の細胞成長促進作用が働いたと考えられています。 このように植物が持つ成分に何か人にいい効果をもたらすものがあるということで、多くの科学者(化学者)や医療専門家が精油を研究し、アロマセラピーが体系立てられ、その一つの手段である手技療法も発展し今日に至っているのです。 ③精油 精油は、植物から得られる高度に濃縮された液体(有機化合物)です。 よく知られているのはラベンダー。太古でも一番人気です。 精油は植物のいろいろな部分から抽出します。 花、葉、果皮、樹脂、種子、根、樹皮、樹脂等。 この精油が心身にいろいろな作用を及ぼすのです。 太古で使用している精油と効能をいくつかご紹介します。 ●ラベンダー(リラックス系) 殺菌、消毒、鎮静、皮膚組織の生成を促進。安眠 ●イランイラン(リラックス系) 鎮静、血圧や心拍を下げる ●ローズマリー(目覚め系) 鎮静、抗菌、頭脳明晰化作用、血圧上昇、消化促進、 ●グレープフルーツ(目覚め系) 食欲増進、むくみ軽減、痩身 ※光毒性があるので、使用後に日光(紫外線)に当たらないように注意が必要。 セラピストから説明がないこともあるので、知っておくといいですよ。 アロマトリートメント(手技療法)では、精油を植物オイル(キャリアオイル)で希釈して使います。 濃度の目安は1~3%です。 希釈した精油は皮膚の表面から吸収され、皮膚の深部にある真皮に浸透します。その後、体内をめぐり、いろいろな組織に影響を与えます。 最終的に精油は分解され、排出されます。 ④キャリアオイル 精油は植物の有効成分を濃縮したもので、原液のまま皮膚につけることはできません。 アロマトリートメントでは、精油を100%天然の植物オイルで希釈して使います。このオイルのことをキャリアオイルといいます。 これによって精油成分を皮膚の深部まで運ぶ(キャリア)することができるのです。 太古では、現在は下記の3種類を使用しています。 実はキャリアオイルにも効能があるんですよ。 ●スウィートアーモンドオイル 保湿効果、抗酸化作用、抗炎症作用 ●アプリコットカーネルオイル エイジング効果、抗酸化作用、血行促進作用 ●グレープシードオイル 抗酸化作用、老化防止 ⑤リンパについて リンパ(リンパ系)はリンパ液、リンパ管、リンパ節で成り立っています。 リンパ液 血液の成分から赤血球を除いたもの リンパ管 リンパ液が通るルートのこと。 リンパ管は体中に張りめぐらされています。 リンパ節 リンパ液を集めて浄化するフィルターの役割。 耳の周辺、腋の下、鼠径部、膝の裏などに主たるリンパ節があります。 リンパ球 リンパ液に含まれる白血球の一つ。 リンパ球が病原体を攻撃し、リンパ節がフィルターの役割を果たして老廃物や病原体を濾し取って全身に細菌がまわらないようにします。 ●リンパの役割 (1)免疫 リンパにはウイルスや細菌等の病原体を退治し、身体を病気から守る働きがあります。 リンパ液がスムーズに流れることが必要ですね。 (2)排泄 老廃物は通常は静脈に取り込まれて心臓まで戻ります。 静脈に入りきらないあふれた分の老廃物はリンパ管に流れ込み、リンパ液となります。 つまり、リンパは静脈では回収しきれない老廃物を回収するシステムなのです。 ここでも、リンパ液がスムーズに流れることが重要です。 ●リンパによる症状 リンパが滞るとどのような症状が現れるでしょうか? リンパ節に老廃物や毒素が蓄積され体調を崩します。 むくみ、肩こり、冷え性や免疫力の低下を招きます。 リンパ自体の病気の可能性もあります。 ⑥トリートメントの方法 リンパの滞りを改善するにはどのような施術が理想的でしょうか? 良く知られているテクニックに図のようなものがあります。 むくみは皮膚の下に水が溜まったものと考えると極端な強い圧は必要ありません。 弱めの適度な圧でリンパ節に向かって流していく要領で施術します。 血液の場合は動脈と静脈で循環する流れがありますが、リンパは一方向の流れなので、基本的には、リンパの流れに沿って、リンパ節に流していきます。 ⑦太古の改良型アロマトリートメント トリートメントではリンパドレナージュによるリンパの流れの改善が主目的なので、一般的に筋肉のほぐしが不十分な場合が多いようです。 そこで太古では、アロマトリートメントに整体やタイ古式の筋肉のほぐしの技術を融合し、より満足度の高い施術に仕上げました。 狸先生「どうじゃ? 今日はエッセンスだけを説明したが、興味持てたかな?」 タイ子「奥が深いのね。まずは先生の施術受けてみようかな♪」 過去のコラム 第1段「首こりや肩こりを正しくほぐす原則とは?」 第2段「タイ古式マッサージは世界一気持ちいい!?」 第3段「治療院・サロン選びのコツ『3つの条件』に着目!」 第4段「今日からできる!癒しを暮らしに取り入れる方法(その①-見る)」 第5段「今日からできる!癒しを暮らしに取り入れる方法(その②-聞く)」 第6段「今日からできる!癒しを暮らしに取り入れる方法(その③-触れる)」 第7段「今日からできる!癒しを暮らしに取り入れる方法(その④-味わう)」 第8段「今日からできる!癒しを暮らしに取り入れる方法(その⑤-嗅ぐ)」 著者:今西 昌平 Kindle 筆者プロフィール 今西 昌平 太古 代表 外資系企業のマネジメントを経験し、早期退職。 充電期間中に受けた人生初のタイ古式マッサージに魅了され スクールに通い、タイ古式マッサージと整体を履修。 当初趣味のつもりが、そのうち天職と考えるようになり、 プロを目指すことに。 現在、京王線つつじヶ丘駅徒歩3分のところで個人サロンを運営。 メニューは、タイ古式マッサージ、アロマリンパケア、整体の3療術。 オリジナルで考案した『太古スペシャル』は痛くなく、深層のこりを ほぐすアプローチで、特に首肩こりでお悩みの方に好評。 また、3療術の要素をコラボした施術が独特で人気。
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筆者プロフィール
今西 昌平
太古 代表
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