自律神経を整えるには?まずは特徴を理解しよう
最近、体調が悪い日が続いている…。 仕事をしている時も気持ちが入らず、やる気がでない…。 それは、もしかすると自律神経のバランスが乱れているからかもしれません。 自律神経のバランスが乱れていると、様々な不調を起こすことがあります。 今回は、自律神経の特徴について深く理解することで、生活の質を良くするヒントを探してみましょう。 自律神経は体温や血圧などをコントロールする神経 自分でコントロールできない部分をコントロールしてくれている神経を自律神経と言います。 肘を曲げてくださいと言われて、肘を曲げることは直ぐに出来ますが、体温を上げてくださいと言われて、すぐに上げることが出来ません。 血圧を下げてくださいと言われてすぐに下げることが出来ません。 この様に、自分ではコントロール出来ない体温や血圧などをコントロールしてくれているのが自律神経です。 2つの神経をつかってコントロールする 自律神経は2つの神経を使って、体温や血圧などをコントロールしています。 体温や血圧を上げる、つまり身体を活性させる役割の交感神経と、それらを下げるために身体を沈静させる役割の副交感神経があります。 交感神経は、戦うモードになる為にカラダを活性させる神経です。現代社会で言えば、仕事のシーンです。 副交感神経は、お休みモードになる為にカラダを抑制させる神経です。 自分ではコントロール出来ないと言えば聞こえが良くないですが、自立して独立して働いてくれている自律神経は、この2つの神経をバランス良く使ってコントロールしてくれています。 バランスが崩れると体調不良の原因に 独立して働いてくれているからこそ、2つの神経のバランスが崩れてしまうと厄介です。 現代社会は過度なストレスを感じるシーンが多く、カラダが常に活性している状態が続きます。すると、交感神経ばかりが働いて、副交感神経が上手く働かなくなってしまいます。 それは、ずっと活性したままでイライラして落ち着かなかったり、カラダを休めるシーンになってもカラダが休まらなくなってしまったりします。 それが、カラダの不調につながるのは言うまでもありません。 2つの神経が機能しなくなると、体調不良の悪化に繋がる 交感神経が働かないと、カラダが活性しなくなる 交感神経が上手く働かなくなってしまうこともあります。それはつまり、カラダが活性しなくてはならないシーンで、上手く活性しません。 仕事のシーンになっても周りのペースに合わせられなかったり、注意散漫になったりします。常にカラダがお休みモードになってしまっているのです。 副交感神経が働かないと、カラダが休まらない また、両方とも上手く働かなくなってしまうこともあります。つまり、仕事のシーンになってもカラダが活性されず、カラダを休めるシーンになってもカラダが休まりません。 つまりは、外部からの刺激に対してあまり反応しない憂鬱で無気力な状態です。この様にして、自分ではコントロールできない自律神経が、その時の心の状態を良くも悪くも表しているのです。 自律神経のバランスを整えて、生活の質を上げてみませんか? 最近どうもイライラしてしまってカラダが休まらないとか、注意散漫になるシーンが多いとか、やる気がでないとか、それをただただカラダが疲れているからと時間経過によって改善されるのを待つのではなく、自律神経のバランスを整えてあげることを意識してみてください。 バランスが崩れてベストパフォーマンスで生活できていないのは、とてももったいないことです。 2つの神経のバランスは、クルマのメーターみたいに明確ではありません。 だからこそ、過度のストレスや長期間ストレスにさらされて、自分で交感神経が優位だと感じれば意識して副交感神経を優位にさせること行ってみてください。 リラクゼーションやヨガ、静かで時間がゆっくり流れる環境に身を置く、そんな風にして時間を過ごしてみましょう。 2つの神経の特徴を把握することで、常に自分をベストのコンディションにすることが出来、生活の質をあげることができます。取り組んでみてください。 筋膜ボディセラピー著者:大久保圭祐 出版社:三栄書房 筆者プロフィール 大久保圭祐 全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト 米国Rolf InstituteR卒業し、世界三大ボディワークのロルフィングRを修得する。トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動処方、ストレッチングや筋膜リリース等の手技を使って、クライアントの要望に応える。各種メディアにてボディメークの監修、セミナー講師、コラムの執筆など幅広く活躍中。
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