太古の今西です。 今回は、5回連載の第5回目です。 ●第1回目は『視覚』=『見る』 ●第2回目は『聴覚』=『聞く』 ●第3回目は『触覚』=『触れる』 ●第4回目は『味覚』=『味わう』 ●第5回目は『嗅覚』=『嗅ぐ』です タイ子「先生、前回は『味覚』=『味わう』についてのお話でしたね。さっそく、先生に紹介してもらったローズヒップティーを買いました! お風呂上りに音楽を聴きながら、味わっています。」 狸先生「ホット、アイスのどちらも美味しいぞ。」 タイ子「先生、今日はどんなお話ですか?」 狸先生「今回は『嗅覚』=『嗅ぐ』じゃ。エステ店やリラクゼーションサロンで『匂い』や『香り』というと何かな?」 タイ子「精油(エッセンシャルオイル)ですよね。飲み物の香りもあるかな?」 狸先生「その通り!今日は、その精油の話をすることにしよう。次の2つじゃ」 ①アロマセラピーの楽しみ方 ②太古で使っている精油の紹介 アロマセラピーとは? アロマセラピー(またはアロマテラピー)という言葉を聞いたことがあると思います。 アロマ(AROMA)は自然のよい香り セラピー(THERAPY)は治療法 を表します。 これを組み合わせた アロマセラピー(AROMA THERAPY)は『芳香療法』と訳すことができます。 アロマとフレグランス アロマ(AROMA)の他にフレグランス(FRAGRANCE) という言葉もよく聞きます。 一応言葉の意味を理解しておきましょう。 日本語のフレグランスの発音に引きずられ、スペルが fre...と思って引いたら 見当たらず、正解はfra... ( e ではなく a でした) 日本語(カタカナ)表記ならフレイグランスの方が正しいのではないでしょうか。 今だと、言葉の意味は、多くの方がインターネットで調べるのでしょうが、 昔ながらの方法で、英英辞典(LONGMAN)、英和辞典(ジーニアス)で調べました。 aroma ●英英 a strong pleasant smell 用例: the aroma of fresh coffee ●英和 芳香、かおり (コーヒー、パン、ワインなどの)香気 smellより強く芳しい 用例:There was a distinct aroma of coffee in his room. 彼の部屋ははっきりとわかるコーヒーの香りが漂っていた。 fragrance ●英英 a pleasant smell 用例: the sweet, spicy fragrance of the flowers ●英和 よいにおい[かおり]、香水、芳香のある液体 用例:the fragrance of roses バラの香り ちなみに、芳香を新明解国語辞典で調べると「芳香、柔らかな感じのいいにおい」となっていました。 aromaもfragrance もいい香りですが、英英で比較すると aroma の方がfragranceよりも強い香りということが分かります。 アロマセラピーの楽しみ方 アロマセラピーの楽しみ方はいろいろあります。 簡単なので、ぜひお試しください。 ①芳香浴 室内に精油を香らせて、呼吸器から取り入れる方法です。 ディフューザー、アロマポットなどの芳香拡散機や アロマライトなどの器具を使い、熱や空気の力で拡散させます。 ・一番手軽な方法があります。 ハンカチやティッシュペーパーに精油を1~2滴落として、 デスクや枕元においたり、持ち歩いたりすることです。 小さなガラス瓶にティッシュペーパーを入れ、 そこに精油を垂らしてもいいですね。 私が気に入っているのは素焼きのディフューザーです。(写真) 精油を垂らすと、スッと浸み込みます。 置くタイプと吊るすタイプがあります。 ②沐浴(湯や水を浴びて身体を清めること) 精油を使って、自然の香りに包まれたバスタイムを楽しみましょう。 ・全身浴 精油は溶けにくいので5ml程度の植物油(天然)や、 天然塩に薄めて使用するのがいいでしょう。 浴槽にお湯を張り、5滴以下の精油を落とします。 心地いいと感じるなら1滴でもOKです。 ③吸入 洗面器やマグカップなどに熱めのお湯をはり、 3滴以下の精油入れ、立ち上がる香りの湯気を 吸入して楽しむ方法です。 ④塗布(トリートメントやマッサージ) 施術を通じて、精油の芳香成分が皮膚から吸収され、毛細血管に入ります。 血液循環に乗り、身体の中を駆け巡り、全身に様々な薬効をもたらします。 太古のアロマリンパケアのコースはこれに該当します。 太古で使っている精油の紹介 精油=エッセンシャルオイルは植物の花、葉、種、根、樹皮、樹脂などの いろいろな部分から抽出されます。 それぞれうれしい効能、香りがあります。 太古では今まで20種類ほど試しましたが、現在は種類を絞り、 12種類の精油を使っています。 ( )内は抽出部分 --------------------------------------- ●フローラル系 ・ラベンダー(花と葉) ・ゼラニウム(葉) ・ジャスミン(花) ●ハーブ系 ・ローズマリー(葉) ・マジョラム (葉) ・レモングラス(葉) ●オリエンタル系 ・イランイラン(花) ●樹木系 ・ジュニパーベリー(果実) ・シダーウッド(木部) ●柑橘系 ・オレンジ・スイート(果皮) ・グレープフルーツ(果皮) ●樹脂系 ・エレミ(樹脂) --------------------------------------- この中から、2つご紹介します。 ------------------------------------------ ●リラックス系のラベンダー(フローラル系) 当店人気No.1の精油です。 ・皮膚の修復作用がある ・呼吸を楽にする ・ストレスや緊張を和らげ、リラックス出来る ・頭痛、不眠に ・筋肉疲労に ●目覚め系のローズマリー(ハーブ系) ・リフレッシュして元気を出したい ・筋肉疲労、血行促進に ・頭痛に ----------------------------------------- ラベンダーと言えば、有名な話があります。 アロマセラピーの言葉と概念をつくったのが、 フランスの科学者ルネモーリス・ガットフォセ。 アロマセラピーの研究の最中に火傷を負いました。 たまたま近くにあったらラベンダーを塗ったところ、火傷の傷が みるみる回復したと言われています。 ラベンダーの細胞成長促進作用が働いたのです。 精油に関する情報は、書籍やインターネットから手軽に得ることができます。 ぜひ調べてみてください。 まとめ 約1か月半、5回連載で執筆させていただきました。 手軽な方法で生活に潤いを与え、リラックスできるアイテムを毎回ご紹介しています。 せひ試してみてください。あなたも、癒し通になれますよ。 著者:今西 昌平 Kindle 筆者プロフィール 今西 昌平 太古 代表 外資系企業のマネジメントを経験し、早期退職。 充電期間中に受けた人生初のタイ古式マッサージに魅了され スクールに通い、タイ古式マッサージと整体を履修。 当初趣味のつもりが、そのうち天職と考えるようになり、 プロを目指すことに。 現在、京王線つつじヶ丘駅徒歩3分のところで個人サロンを運営。 メニューは、タイ古式マッサージ、アロマリンパケア、整体の3療術。 オリジナルで考案した『太古スペシャル』は痛くなく、深層のこりを ほぐすアプローチで、特に首肩こりでお悩みの方に好評。 また、3療術の要素をコラボした施術が独特で人気。
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筆者プロフィール
今西 昌平
太古 代表
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